積水ハウスは1960年の創業直後から、住宅の基本性能向上に取り組んできました。中でも耐震性や耐久性とともに現在も注力しているのが、防耐火性。火災に強い構造や部材の開発により、住まいの安全・安心を提供し続けています。
屋外火災に対する外壁の延焼防止性能や屋内火災に対する耐火性能を確認。実際に火炎を使った耐防火試験を行っています。
もらい火と自宅の延焼、双方を防ぐ。
積水ハウスは1960年の創業直後から、住宅の基本性能向上に取り組んできました。中でも耐震性や耐久性とともに現在も注力しているのが、防耐火性。火災に強い構造や部材の開発により、住まいの安全・安心を提供し続けています。
屋外火災に対する外壁の延焼防止性能や屋内火災に対する耐火性能を確認。実際に火炎を使った耐防火試験を行っています。
もしも、火災が起こったら。火災を起こしたのが木造住宅であった場合、燃焼温度は1,200℃に達し、3m離れた隣家が受ける温度は840℃にもなります。だからこそ、外壁材や外壁構造の防耐火性は重要です。
軽量鉄骨住宅で使用するダインコンクリートは、燃えない原料を基につくられており、内部に含まれる空気が遮熱材の役割をすることで熱を家の内部へ伝えにくい構造となっています。
これにより外部で火災が起こっていたとしても、ダインコンクリートは室内側の壁面温度を40℃以下まで抑えることが可能。有毒ガスの発生も、破裂もありません。優れた耐火性は、防火構造として国土交通大臣の認定を受けています。
また目地のバックアップ材には、熱膨張耐火材を採用。外壁材トータルで、万全の備えをしています。
3階建て向けの重量鉄骨造住宅に使用するシェルテック・ウォールも、耐火性にも強みを持った外壁です。建築基準法が定める防火基準をはるかにしのぐ1時間の耐火試験をクリア。耐火外壁として国土交通大臣の認定を受けています。
都市部の3階建てに求められる法的な要求を満たす防耐火工法により、防火地域や準防火地域での建築にも対応しています。
木造住宅は、コンクリートに比べたら火災に弱い。そんなイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。たしかに木は燃えますが、その速度は0.6-0.8mm/分程度のゆっくりとしたもの。ある程度以上の太さがある木材であれば、燃えても表面に形成された炭化層によって酸素が供給されなくなるため、燃え残る性質を持っています。
さらに、シャーウッドの外壁材はどの仕様の外壁でも、防火サイディング、空気層、構造用合板などの構造による複合壁体構造で、すべての外壁で防火構造認定を受けています。隣家の火災により壁が840℃の熱にさらされた場合でも、外壁裏面温度は100℃以下。木材の着火温度である260℃を上回ることはありません。
陶版外壁ベルバーンは、約1,100℃の高温で焼成して仕上げるため、とくに火に強い性質を持ちます。
鉄骨もシャーウッドも、室内からの出火には壁構造体の内側に貼られた石膏ボードが燃え広がりを防止。同時に、繊維系断熱材(ロックウールなど)が壁体内の温度上昇を抑制します。
一般的に、火災発生の第一報から消火活動開始までは、約10分以内。初期段階の延焼を防止することが、被害を最小限度にする可能性につながっているといえるでしょう。