食べ物や水を選ぶように、これからは空気も選んでほしい。そんな願いから生まれたのが、ホルムアルデヒドなど室内の化学物質を抑制する空気環境配慮仕様「Airkis(エアキス)」です。
化学物質の抑制と、換気・空気清浄。2つのポイントで、空気環境に配慮したよりよい空間を実現します。
化学物質の濃度を、国の基準値の1/2以下へ。
食べ物や水を選ぶように、これからは空気も選んでほしい。そんな願いから生まれたのが、ホルムアルデヒドなど室内の化学物質を抑制する空気環境配慮仕様「Airkis(エアキス)」です。
化学物質の抑制と、換気・空気清浄。2つのポイントで、空気環境に配慮したよりよい空間を実現します。
エアキスは、化学物質の居住時室内濃度について、国の基準の1/2以下が指標。国の基準の1/2を指標としたのは、子どものことを考えたからです。
1日に呼吸する空気の量は、体重1kgあたりで比較すると、大人0.3㎥、子ども0.6㎥で、子どもは大人の約2倍の空気を摂取します。
1日の多くを家の中で過ごすこともある子どもは、建材などから発生するわずかな化学物質でも、悪影響を受ける可能性がある。
だからこそ子どもを基準に、品確法(住宅の品質向上や住宅購入者の保護を目的とした法律)の住宅性能表示制度で定められた5つの化学物質の室内濃度について、厚生労働省の指針値の1/2以下を目指しています。
よりよい空気環境をつくるのに重要なのは、まず化学物質を発生させず、発生したものは吸着させること。そのために、化学物質をなるべく発生しない建材や接着剤を使用します。
自社施設である総合住宅研究所では、厳しい独自基準を設けた検査を実施しています。
ひとつの建材評価にかける時間は、約2週間。これまでに750を超える建材の実証実験を実施してきました。結果として、安全な建材や仕様を確認できるだけでなく、コストダウンやアイテム拡大が実現。価格面やインテリアコーディネートシステムのご対応についても、より使いやすくなっています。
化学物質を発生させない建材の使用に加え、化学物質を吸着する機能を備えた内装材などの活用も行っています。
日本の伝統的な土塗壁の風合いを活かした塗り壁をはじめ、自然素材のアクセントタイルや多機能天井材などの内装材により、化学物質を吸着。インテリア性や、調湿・脱臭機能といった新しい機能を備えた内装材が、住まいの空気環境を整えます。
エアキスは、外気の汚染物質を入れないことや室内の空気をきれいに保つための換気や空気清浄、さらに温湿度コントロールなど、ライフスタイルに合わせて選べる多彩な換気・空調システムをご用意しています。
換気・空調システムは、主に4種類。
熱交換の効果によって快適性の向上と花粉やPM2.5※1の除去を可能※2にした「熱交換タイプ」、住まい全体の温度差を少なくする「全館空調タイプ」、湿度コントロールの行える「全館調湿タイプ」、自然の換気力と機械換気を組み合わせた省エネシステム「自然換気タイプ」の4つがあります。
※1:PM2.5とは、粒径2.5μm以下の微小粒子状物質の総称。
※2:捕集効率は機種によって異なります。また空気中の有害物質のすべてを除去できるわけではありません。
エアキス仕様の住まいは、お引渡しの前にかならず性能評価を行います。リビングと子ども部屋の2か所で空気濃度を測定し、データを第三者機関で分析。「性能評価証」を発行し、お客さまへお渡しするため、安心・確実です。
積水ハウスは、在来工法による住宅と、エアキス仕様の住宅の2棟を用い、空気環境が人にもたらす影響についてもテストしています。
実験に参加したのは169名の被験者。短期滞在中に脳波測定と質問票調査を行ったところ、エアキスで空気環境に配慮した住宅のほうが、それぞれの項目において数値が高いことが判明。
エアキスがシックハウスのリスクを低減するだけではなく、リラックス効果も期待できることがわかりました。