|
 |
 |
|
 |
|
 |
 |
 |
 |
|
 |
近年ユニバーサルデザイン(UD)の考え方が様々な分野のモノづくりに取り入れられていますが、設計対象によって具現化の手法が異なるため、誰がどのように使うかという、対象の位置付けを明確にしておくことが大切になっています。ここで住宅が「ファミリーユースの社会的資本財」として捉えられていることは、「住まいの長寿命化」が良質な社会ストック形成を実現するための課題として重視されていることの証でもあります。そして当社が提唱してきた「生涯住宅」という住まいづくりのコンセプトがこれまで以上に重要なものになってきているともいえます。
「生涯住宅」を考えるとき、家族全員の暮らしやすさは一人ひとりの使いやすさの上に成り立つという「パーソナルユース」の視点も大切です。当社では実際に早くからバリアフリーなどの設計手法を取り入れ、住宅を構成する個々の住設機器や手摺、ドアなど「耐久消費財」のレベルから研究開発を行ってきました。
前期からは、生涯住宅思想をさらに深化させ、ユニバーサルデザインの考え方をベースにして設計・開発の目標や指針作りの構築に取り組み、当期に「SHユニバーサルデザイン(SH-UD)」をシステムとして完成させました。住まい手の様々なニーズに幅広く、柔軟に対応できる2つの設計手法をとりいれ、SHユニバーサルデザインの考え方を一貫して具現化するために設備機器等の開発時と住宅設計時における指針を策定するなど、より安全・安心で使いやすい住まいを実現できるシステムになっています。
今後はこのSH-ユニバーサルデザインの考え方の普及に努めることで、今まで以上に「生涯住宅思想」の具現化に向けて取り組んでいきます。 |
 |
 |
 |
 |
|
 |
|
 |