二世帯を柔らかくつなぐ中庭(愛知県 A様邸・T様邸)

  • 戸建

細い路地スペースを抜けて辿り着くのは、二世帯で共有する中庭。
光あふれるこの空間は、思わず息をのむ開放感に満たされています。

二世帯で共有するプライベートな中庭

奥さま同士がご姉妹であるA様とT様のご一家。敷地を東西に分けて各々家を建てて暮らしたいというご要望の中、「普通の四角い家が二つ並ぶのはつまらない。お客様にちょっと驚きを与えるような家に」という妹様のご意見と、ご主人同士の仲も良いという点に着目し、設計担当者がご提案したのが「二世帯で共有する中庭」。細いアプローチを抜けて一歩足を踏み入れると、思わず息をのむ開放感に満たされます。共有のアプローチは二棟に挟まれた路地スペース。

まるでリゾートの居心地

細い路地を抜けて辿り着く、二世帯で共有する中庭。

枝や葉を通してこぼれ落ちる光が、中庭をやさしく満たしています。

手前にA様邸、奥に見えるのはT様邸の玄関。

中庭が呼びこむ開放感は極上の居心地

開放感いっぱいの中庭は、室内にも極上の居心地をもたらしています。

お姉様ご夫婦
「中庭のおかげで家の中はいつも明るくて、昼間は電気もあまりつけていません」と奥様。また、室内から眺める景色も心地良く、特に「上階から緑が見下ろせるのが気持ちいい」とご主人。葉や枝の揺れも格別とのことです。

妹様ご夫婦
奥様のお気に入りの場所のひとつは廊下。「廊下は普通は使えないスペースなのに、そこが子どもの遊び場にもなって、一つの部屋のように使っています。外で遊んでいるような開放感です」。ご主人も「最初は、中庭を作ることで住むスペースが狭くなると思っていましたが、むしろ逆で、庭があるから実際よりもずっと広く感じます」とおっしゃいます。

家の中も開放感でいっぱい!

中庭に面する壁面は、1階から3階まで一枚ガラスの大きな窓をはめ込んで構成。

大きなガラス窓が、中庭の心地良さを室内に呼びこみます。

玄関の土間スペースやキッチンにも自然光がたっぷり注ぎます。

中庭を介して柔らかく重なりあう、2つの家族のおだやかな時間

共通の知人を招いてバーベキューをしたり、ビニールプールでお子さまと水遊びをするなど、中庭は、ときに二世帯のリビングのような空間にもなります。冬にはクリスマスツリーを置いたりして、お庭も生活の場所の一部として、家の中で過ごすように楽しんでいらっしゃるそう。庭から広がる暮らしの楽しみが、二世帯を柔らかくつないでいます。

ほどよいつながりがうれしいね

緑あふれる中庭が、二世帯のつかず離れずの距離感を演出しています。

PLANNER’S MESSAGE

中庭に対して開くところと
閉じるところのバランスを大切にしました。

中庭を介してオープンに建物が向き合う計画だからこそ、開くところと閉じるところのバランスを大切にしました。どの部屋から何が見えて、また何が見えてはいけないかなど、細かく打ち合わせを重ねながら、心地良く生活していただくための開き方を考えました。
(名古屋東支店アーキテクトデザイン室・加藤誠、青木篤典)

物件データ

所在地 愛知県
家族構成 ご夫婦、長女
ご夫婦、長男
階数 3階
構造 重量鉄骨造(βシステム)
商品名 ビエナC3
敷地面積 265.68m²
1F床面積 48.76m²
2F床面積 61.31m²
3F床面積 45.56m²
設計
名古屋東支店