02年1月期 環境報告書「ECO WORKS 2002」を発表しました

積水ハウス株式会社/2002年4月12日

 積水ハウスは、4月12日に2002年(平成14年)1月期 環境報告書「ECO WORKS 2002」 *注 を発表いたしました。

 積水ハウス株式会社は、1999年(平成11年)に発表した環境憲章・環境基本方針を定めた「環境未来計画」に沿って様々な環境保全活動を展開してまいりました。本報告書は2002年1月期(2001年2月1日~2002年1月31日まで)における全社的な環境に関する取り組み内容及び成果をとりまとめたものです。

  以下にその主なポイントをご紹介します。

「ECO WORKS 2002」のポイント
  
●今年5月に全6工場でゼロエミッション達成 (プレスリリースはこちら)
  
工場生産比率の高い工業化住宅メーカーである当社は、廃棄物削減の取り組みにおける生産工場の役割を特に重視し、工場から排出される埋立・焼却をゼロとするゼロエミッション・プロジェクトを進めてまいりました。

02年1月期中には埋立・焼却をスタート前に比べ重量比で約9割削減し、今年5月にゼロエミッションを達成する見込みとなりました。この達成は当初目標を3年上回るものです。


全国の6工場全てで、梱包資材の削減や廃棄物の再資源化のための技術開発を進めたほか、工場内に「リサイクルセンター」を設立するなど環境対策設備の拡充にも努めました。

  
  
●商品における環境配慮
 
 当社は環境保全型の特定モデル住宅をつくるのではなく、全ての住宅を環境保全型とし高いレベルで標準化するとともに、欧米に比べ日本の住宅が短寿命であることから、住宅の長寿命化を基本姿勢として商品開発を進めています。
「次世代省エネ基準」をクリアする断熱・気密性能をもつ住宅の普及促進
 
居住時の約3割を占める冷暖房に伴うCO2排出量を削減するために、住宅の断熱性の向上を進め、「次世代省エネ基準」をクリアする断熱・気密性能をもつ戸建住宅の普及に努めました。

その採用率は前年度から10ポイント向上し、出荷した戸建住宅の42%になりました。また、低層賃貸住宅においても、高断熱化に積極的に取り組んでいます。

 
石膏ボード廃棄物の削減
施工現場の廃棄物のうち総重量比で33%を占める石膏ボードの廃棄物削減に取り組みました。

工場でのプレカット化と併せて、新開発した「天井先張工法」の採用によって、従来の排出量の10分の1とすることが可能になり、それらの普及に努めました。


03年1月期中にはこの技術の採用率を全施工現場の70%にまで高める予定です。

  
独自のリフォーム技術開発と「テクニカルサポーター」の導入
  
当社では、CS向上の一環として、これまで供給した住宅の長寿命化のために、リフォーム技術を開発し、その普及と体制の整備に努めました。

また、住まいの診断や補修の提案が的確にできる「住宅診断士(テクニカルサポーター)」制度を導入しました。既に300名の社員が社内資格を取得しています。

    
●その他
 
「ビオガーデン~5本の樹計画~」と緑化促進
 
住宅における外構の提案において、日本の植生分布にもとづく気候風土にあった樹木を採用し、鳥や蝶との共生の場となる「小さな里山」の再生を促す「ビオガーデン~5本の樹計画~」を開始しました。

当社が、全国のお客様と共同で進める環境保全の新しいプロジェクトです。緑化だけではなく、木々に集う生き物たちをも視野に入れたこのような活動は他に例がなく、年間6万戸近い住宅を供給する当社ならではのユニークな取り組みです。


02年1月期中にモデルガーデンを数ヶ所完成させたほか、個人住宅での提案はもとより、大型団地や集合住宅の造園計画にも積極的に採用しています。


また、緑化促進による植栽実績は前年比49%増の55万本となり、CO2換算で269tの削減効果を実現しました。

 
* 「ビオガーデン~5本の樹計画~」の発表時リリース
* 「ビオガーデン~5本の樹計画~」のページ
  
日本初のメディケアサービス付きマンションを六甲アイランドCITYで販売
  
当社が街づくりを手がける複合都市・神戸「六甲アイランドCITY」において、高齢者が安全・安心・快適に生活できる大型分譲マンション 「イーストコート11番街」 を販売しました。

建物計画では当社の住宅における豊富なユニバーサルデザインのノウハウと先進的でオリジナルの技術を活かしました。


また医療法人とタイアップした「医療・介護・看護」を受けられる日本初のメディケアサービス付きマンションとなりました。

  
茨城・「コモンシティ十王『城の丘』」グッドデザイン賞受賞
  
当社が開発・設計した茨城県十王町の住宅団地「コモンシティ十王『城の丘』」が、財団法人日本産業デザイン振興会の主催する「2001年度グッドデザイン賞」に選ばれました。

60haを超す大規模な街づくりにおいて、「自然との共生」「人との共生」「地域との共生」をテーマに、自然地形を活かし冷房に頼らない生活のできるランドスケープデザインを提案したほか、城の遺跡を保存するなど街の歴史や文化の継承や環境にも配慮した計画としました。


同審査委員会からは、「大規模開発の問題点に真摯に取り組み、地球環境への影響の配慮から、人々の暮らし方ソフトづくりまでを一体のものとして責任ある街づくりがなされている」と評価されています。こうした大規模な住宅団地開発での単独企業としての受賞は業界では初めてのことです。

* 受賞時リリース
  
*  今回より、会計年度表記と一致させ、「ECO WORKS 2002」 としております。前年度報告書は2000年度分(対象期間2000年2月~2001年1月)を「ECO WORKS 2000」 と表記しておりましたため、「ECO WORKS 2001」は存在しませんのでご了承ください。 *前年度報告書はこちら
 
2002年1月期 環境報告書「ECO WORKS 2002」のWEB版は5月頃に公開予定です。冊子入手ご希望の方は、 こちら までご連絡ください。
本件に関するお問い合わせ先
積水ハウス株式会社
広報部
TEL06-6440-3021
東京総務部
TEL03-5352-3111