積水ハウスの本格3階建木造住宅 マキシオ(M’axio)誕生

積水ハウス株式会社/2001年10月19日

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 積水ハウス株式会社は、平成13年11月1日(木)より、当社のシャーウッド(木造軸組)住宅の新商品として、敷地対応力の高さが要求される3階建にも対応できる戸建商品「マキシオ」を発売します。

 近年、都心部における3階建のニーズは高まっています。当社においても受注戸建住宅の中で3階建が占める比率は全国平均の1割弱に対し、東京都内では2割を超えています(平成13年7月中間期)。


 一方、首都圏における新設住宅着工の3階建住宅では木造が6割以上を占めるなど、木造志向の層が多く存在することがうかがえます。積水ハウスではこれまで3階建戸建住宅については鉄骨系で対応してまいりましたが、こうした市場の傾向を踏まえ、木造3階建住宅に本格的に参入致します。


 「マキシオ」は新しい設計システムの開発によるシャーウッド(木造軸組)構法で初めての本格的3階建住宅となります。当社は、「マキシオ」の発売をテコに都市部での木造住宅の更なる拡販につとめ、シャーウッド事業の一層の拡大を図ってまいります。

 「マキシオ」では、従来の3階建住宅が専用の3階建商品での対応が一般的であったのに対し、総3階建、小屋裏3階建、2階建が、同じ構法・デザインで展開できます。


 都心部では、容積率が緩和されるなど3階建の建築可能なエリアが多い一方で、斜線制限など厳しい法規制もあり、容積率を最大限に活用することが困難な地域も多く存在します。


 「マキシオ」は限られた都市空間を最大限に活かすことができる、すぐれた敷地対応力をもつ商品として開発致しました。 


  さらに、「マキシオ」では、3階建イコール居室数を増やすという発想ではなく、多層空間を活かした空間設計を重視しました。小屋裏空間利用、吹き抜け、リビング階段や、木造住宅らしい梁や柱を露出したインテリアを提案するなど、当社営業の基本である、顧客のニーズや敷地条件に合わせた暮らしの提案―コンサルティング営業―の対応をより鮮明にしています。

 積水ハウスでは1995年より高い構造強度による最高レベルの安全性を備えた独自の「シャーウッド構法」を開発し、木造住宅の販売に取り組んでまいりました。木造住宅の欠点である生産状況によりばらつきのある一般製材の短所を克服した120ミリ角の構造用集成材「シャーウッド構造材」を用いることで均一な品質を確保し、また構造材の接合部を強化したMJシステム(金物工法)により、優れた耐震・耐風・耐久性を実現させています。


マキシオ」の特長

1. 敷地環境・法規制に柔軟に対応できる新システム

  Ⅰ. 2階・3階と同じ構法で対応できる設計システム
下記の総3階建、小屋裏3階建、2階建が同じ構法・デザインで展開できるため、様々な顧客のニーズや敷地条件に合わせたプランニングができます。

また、準防火地域に建設する3階建住宅に対応するための耐火仕様を設定しています。


  ① 総3階建―2.5寸&12寸勾配屋根

高さを十分に活かし、居住空間をフルに活用できる2.5寸勾配屋根の3階建です。12寸勾配の葺き下ろしと連動することで北側斜線や道路斜線等の法的制限をクリアします。

② 小屋裏3階建/6寸勾配屋根

中高層地域における高度斜線制限にも対応でき、3階の小屋部分を居室として有効に活用できる6寸勾配屋根の小屋裏3階建です。6寸の勾配屋根が印象的なシルエットをつくり、街並みにも馴染む外観が特徴です。3階部分に設置できるスカイバルコニーは、眺望がよく、プライバシーを確保しながらも戸外空間を楽しむことができます。

③ 2階建/6寸勾配屋根

低層エリアにおける斜線制限を活かし、小屋空間をロフトや小屋吹き抜けとして有効活用することのできる2階建です。外観は片流れ屋根や破風サッシを効果的に用い、オリジナリティあふれるデザインに仕上げています。

 
Ⅱ. すぐれた敷地対応力
都市部の住宅建築においては、変形敷地や道路や北側の斜線制限といった、厳しい敷地環境と建築条件をクリアすることが求められます。

「マキシオ」では従来の500mmモジュールに加え、バルコニーや葺き下ろし屋根・開口部などに250㎜サブモジュールを導入し、設計に自由度と敷地対応力をもたせました。

また、様々な斜線制限に対応するために屋根勾配を2.5寸、6寸、12寸と3タイプ設定するとともに、軒の出のバリエーションも多く設定し、敷地の可能性を最大限に活用できるシステムを構築しています。

また、ビルトインガレージと組み合わせた空間を有効に活用することのできる、スキップフロアーの構法システムを確立しています。

2.都市環境敷地を最大限に活用した空間プランの提案

 
都市環境における様々な制約の中で、その特徴を最大限に生かした空間づくりを可能にしています。また、3階建住宅は閉鎖的なプランになりがちですが、「マキシオ」ではオープンなリビング階段や吹き抜けを多く採用し、開放的で家族のコミュニケーションを大切にしたプラン提案をしています。

小屋空間の活用

6寸勾配、12寸勾配を活かして、小屋吹き抜けを積極的に採用しています。勾配天井だからこそ楽しめる空間づくりなど、都市生活の中にもダイナミックな空間を創造します。

スキップフロアー&ビルトインガレージ

ビルトインガレージの天井を600mm下げ、スキップフロアーとすることにより、階上の室内は約3mの天井高が確保できます。また、スキップフロアー部分を葺き下ろすことで、斜線に対応しながら室内の天井高を確保することも可能です。空間計画と構造安全性を両立させたオリジナル構法です。

ロジア

梁と柱で囲まれた屋外の吹き抜け空間である「ロジア」は室内外の中間領域です。自然の心地よさを居住空間に取り込み、開放感のあるくつろぎの空間をつくり出します。

3.街並みに個性を演出する様々なオリジナル外装部材

 

外壁材には、オリジナル陶版外壁「ベルバーン」をはじめとする各種シャーウッドオリジナル外壁に加え、タイルや吹付け仕上げ等様々な外壁材を設定しました。2種類の外壁材を効果的に組み合わせることで、3階建の変化に富んだシルエットを構成し、木の家の佇まいにふさわしいカラーコーディネーションとともに、一邸ごとの個性を演出して、街並みに調和する明るい外観を表現しています。

標準採用している陶版外壁「ベルバーン」は、陶器のような「焼きもの」の風合いを生かすと同時に、外壁材として充分な強度と優れた性能を実現しています。陶器と同じように、原料をこね、たたき、成型して高温で焼き上げるので、一枚一枚が微妙に異なる色合いに仕上がります。また、高温焼成により、時間経過による変色、褪色が少なく、いつまでも美しい外観を保つことができます。アクセントとなる木調バルコニーやティンバー・ウインドー、木調フラット庇には、リサイクル材を用いた木粉とプラスティックを混ぜ合わせて成型した再生可能な素材―「エコテクニカルウッド」を使用。「エコテクニカルウッド」は、木質感を保ちつつも、防蟻性、防腐朽性、耐候性などに優れています。

4.木質感あふれるシャーウッドオリジナルインテリア

 
「トラディショナル・ウッディ」「オーセンティック・ウッディ」「ナチュラル・ウッディ」の3タイプを基本に、木質感を活かした柱・梁のあらわし内装など、上品な木の家を表現すると同時に、デザインと質感にこだわったオリジナル内装部材をご用意しています。

壁・クロスにはゼロホルマリン接着剤を使用。床材・建具・キッチン・収納などの木質材料には、新JASおよびJIS規格でホルムアルデヒト放散量が最も少ないFc0、E0ランクの製品を使用し、業界トップレベルの健康仕様を標準装備しています。

5.快適な暮らしをサポートする優れた基本性能

 
性能表示の三項目でトップランクに対応

「住宅性能表示制度」では、構造の安定(耐震、耐風性能)、耐久性(劣化低減)、空気環境(健康、化学物質対策)の項目で、標準仕様でも最高ランクで対応できます。

次世代省エネⅢ地域仕様を基本とした断熱・気密性能

熱の逃げやすい開口部に「遮熱断熱ペアガラス」「エアタイト断熱アルミサッシ」を標準採用することで熱の損失を防ぎ、サッシ枠の結露を軽減します。また、居室内の快適な空気環境を保つため、24時間室内の温度上昇や汚れを感知して自動的にファンの強弱運転を切り替えたり、汚れた空気の集中排気ファンから排出する建物全体の計画換気システムを採用しています。

ホームエレベーターの標準採用(プランによる)

3階建住宅において、上下階の移動をスムーズにさせるために、ホームエレベーターを標準採用しています。

M’axio maximum(英:最高の)+ axiom(英:価値)

      都市環境における最大限の価値の創造をイメージしています。

『マキシオ』の概要

構造  木造軸組構法3階建・2階建住宅(シャーウッドMJ構法)
販売地域 全国(沖縄県および寒冷・多雪地を除く)
発売時期 平成13年11月1日(木曜日)
プラン 自由設計(参考60プラン)
販売価格については、もよりの営業所にお問い合わせください。
 

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本件に関するお問い合わせ先
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TEL06-6440-3021
東京総務部
TEL03-5352-3111