価値創造のビジョンと戦略
価値創造のプロセス
独自の強み・戦略で経済・社会価値を創造
積水ハウスグループは、共有価値を創造するためのビジネスモデルを構築しています。
独自の強みと、各社の専門性を生かしたグループ連携により創造した利益や価値を次の成長に向けて投資。
六つの「CSV戦略」を実践し、社会やステークホルダー
にさらなる価値を創造していきます。
このビジネスモデルをブラッシュアップさせることによって、持続可能な発展が実現すると考えます。
価値創造に向けた投資・アクティビティー
(数値は2017年度実績)
- 人間性豊かなプロを育てる従業員研修への投資
- 873百万円
多様な人材の能力を開発し、それを生かして高付加価値を創造し、世の中に必要とされる企業集団になることが当社グループのミッションであると考えています。お客様の住まいへの思いを受け止め、実現する「人間性豊かなプロフェッショナル」の育成を目的に、階層別および職務別の各種研修を体系的に実施しています。
- 生産性向上と働き方を改革するIT環境整備への投資
- 11,828百万円
当社グループでは、お客様への提案・施工や、アフターサービスにおける「邸情報の一元化」によるビッグデータ活用をベースとしたシステムを構築してきました。その結果、工期短縮、大幅な業務コスト削減などを実現しました。また、主たる業務処理をスマートデバイスで行えるようにすることで、生産性の向上や、出先で完結する業務範囲拡大によるワーク・ライフ・バランスの実現など働き方の改革にもつながっています。ITを活用した設計、現場監督などの能力の「見える化」にも取り組んでいます。
- お客様満足を向上させる依頼・相談への対応
- 約72万件
積水ハウス従業員の約1割に当たる1450人が従事するアフターサービス部門のカスタマーズセンター。お客様からの依頼・相談時の迅速な対応に加え、引き渡し後3カ月、1年、2年、5年、10年、15年、20年、25年、30年のタイミングで定期的に訪問(2018年4月以降契約のお客様に対する点検スケジュール)。また、戸建のお客様に引き渡しから1年間、季節のお手入れ情報をお届けする「LOHAS(ロハス)訪問」を毎月実施しています。
- お客様に情報を提供する多彩な施設への来場
- 約155万人
地域密着の観点から、住まいづくりの現場ができるだけ社会に開かれたものになるようにと考え、住まいや暮らしに関する情報発信や現場見学の機会づくりに努めています。主な拠点となるのは全国各地の建築現場や展示場、「住まいの夢工場」や「納得工房」などの体験型学習施設です。また、新たな住文化を創造する業界初のオープンイノベーション拠点「住ムフムラボ」、住まいと環境の関係について学べる次世代育成の場「積水ハウス エコ・ファーストパーク」を公開しています。
ビジネスモデル
創造された主な価値・社会への影響
(数値は2017年度実績)
経済価値
- 売上高営業利益率
- 9.1%
利益体質の改善により営業利益は5期連続で過去最高を更新しました。売上高営業利益率は前年度レベルをキープしました。
- 戸建住宅1棟当たり単価
- 3,807万円
「グリーンファーストゼロ」や3・4階建てなど高付加価値住宅の受注により、1棟当たり単価は前年度比78万円アップしました。
環境価値
- 戸建住宅におけるCO2排出削減率(1990年比)
- 83.6%
「グリーンファーストゼロ」に代表される環境配慮型住宅の普及により、前年度の80.1%から向上しました。
- 「グリーンファースト ゼロ」比率
- 76%
高付加価値住宅の供給がCO2排出量の削減とお客様の安全・安心・快適、さらには幸せにつながるという強い信念のもと事業を展開しました。
住まい手価値
- お客様満足度
- 95.6%
入居後1年アンケートにおける「非常に満足(42.3%)」「満足」「まあ満足」の合計比率は、ここ数年95%前後で推移しています。アンケート結果は詳細に分析し、PDCAのサイクルを回しています。
- 賃貸住宅一括借り上げ入居率
- 96.7%
高品質な賃貸住宅の建築と一括借り上げにより、安定経営を実現。入居率は2010年の95%から着実に向上しています。
社会価値
- 「積水ハウスマッチングプログラム」助成金額
- 4,105万円
従業員が拠出した寄付金に会社が同額を上乗せし、さまざまな社会課題の解決に取り組むNPOなどの活動を支援しています。12年間で延べ286以上の団体に3億円を超える助成を実施しました。
- 資格取得者数
- 3,064人
一級建築士などの公的資格のみならず、「構造計画スペシャリスト」など社内で基準を設け、プロフェッショナルの養成に注力しています。