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活動1:「5本の樹」計画による、地域の生態系に配慮した在来種植栽推進

「5本の樹」計画

「新・里山」と「希望の壁」

「5本の樹」計画に基づく「新・里山」は、大阪駅にほど近い「新梅田シティ」に整備され、近隣住民やオフィスワーカーが身近な自然を感じることのできる憩いの場です。「希望の壁」と共にSEGES「都市のオアシス」に認定されています。

「5本の樹」計画の実践の場「新・里山」

積水ハウスの本社が所在する「新梅田シティ」は、「梅田スカイビル」(40階、173m)を中心とした大阪の代表的なランドマークで注目のエリアです。

オフィスなどが入居する連結超高層ビルは、英紙「タイムズ」に「世界を代表するトップ20の建物」として掲載された影響で入場者が増え、2017年の空中庭園展望台の入場者数は約150万人に上っています。特に外国人観光客は113万人と全来場者の75%を越えるほどで、たいへん人気のスポットになっており、今後もさらに多くの方にお越しいただけることが期待されています。

このような状況下、「梅田スカイビル」の足元、「新梅田シティ」の北側8000m²にわたり広がっているのが2006年に当社が整備した「新・里山」です。もともとワイルドフラワーが中心の花野であった場所に当社「5本の樹」計画の考え方に基づいた500本を超える日本の在来樹種と200種類以上の低潅木・草花を追加で植栽し雑木林を築造。加えて棚田や畑なども配し、失われつつある日本の原風景「里山」を都心部に再現しています。

12年の歳月を経て、多種多様な植物が成長したことで緑量も増え、鳥や蝶などをはじめとする多くの生き物が飛来し、住みつき、育ってきました。

通常、都会では見られない「ハイタカ」が飛来したことも確認されており、2013年には絶滅危惧種である「ミゾゴイ」が飛来し1カ月以上「新・里山」に滞在しました。今まで一般的であった雑草や枯葉をすぐに撤去してしまうような消費型の管理ではなく、雑草を抜かない下草刈り、枯葉を林床にそのまま置いて堆肥化させるなど 里山で行われてきた自然に負荷の少ない循環型の管理を行なうことで、土壌生物も豊富になり、食物連鎖の幅を広げることで、たくさんの生き物が生息する森をつくっています。

当社に所属する樹木医の指導の下、新梅田シティ専属の造園会社の社員が、常駐で管理を続けています。

近隣住民やオフィスワーカー、訪れる市民の皆様にも身近な自然を感じることのできる空間として親しまれています。

写真:「新・里山」を北側から望む

「新・里山」を北側から望む

写真:生態系ピラミッドの頂点に位置する「ハイタカ」が飛来するほど豊かな生物多様性を保持しています

生態系ピラミッドの頂点に位置する「ハイタカ」が飛来するほど豊かな生物多様性を保持しています

写真:2013年10月 絶滅危惧種「ミゾゴイ」が飛来し約1カ月滞在。ミミズなどの土壌生物が豊富なため

2013年10月 絶滅危惧種「ミゾゴイ」が飛来し約1カ月滞在。ミミズなどの土壌生物が豊富なため

「新・里山」の四季折々

写真:春

写真:夏

写真:秋

写真:冬

緑化モニュメント「希望の壁」

「新・里山」の東側に位置する高さ9m・長さ78m・奥行3mの巨大な緑化モニュメントである「希望の壁」は、建築家 安藤忠雄氏の発案により当社が2013年に建設しました。

壁の表面は、ソヨゴ、クチナシ、サザンカ、ヤブツバキ、ヤマブキ、フジ、オオイタビなどの「5本の樹」計画選定樹種を中心に約100種類2万本以上の多彩な植物で緑化壁を覆っています。開花時期や葉の色づく時期の異なる植物の計画的配置により、四季に応じて変化する表情を楽しむことができます。

写真:「希望の壁」と「梅田スカイビル」

「希望の壁」と「梅田スカイビル」

図:「希望の壁」

地域の子どもたちやオフィスワーカーと「新・里山」を通してはぐくむコミュニケーションの場

「新・里山」では、地元の小学生や幼稚園生への教育の場として、オフィスワーカーの農作業ボランティア活動の場として、地域密着型のコミュニケーションの場として日常的に親しまれ、愛されています。近隣の小学校を対象にした教育支援活動では、毎年5年生児童が、田植えや稲刈りなど単独の作業ではなく、田植えに始まり、雑草取り、稲刈り、はざかけ、脱穀、までの一連の稲作体験をします。幼稚園児にはサツマイモ掘りだけでなく、苗の植え付けから、そして収穫後の地上部の葉の堆肥化のお手伝いまでもしてもらっています。また、オフィスワーカーによるボランティア組織「新梅田シティ里山くらぶ」では、勤務前にする「朝活」や、昼休み時間内にする「昼活」に加え、かかし作りや収穫したモチ米を使った餅つきなどもイベントとして行なっており、新梅田シティに入居する各社のコミュニケーションの場をはぐくんでいます。

そして、おおさか生物多様性パートナー協定に基づき、大阪府の絶滅危惧種に指定されている「ミズアオイ」を植栽、生育を見守り、社員による勉強会も実施。生物多様性への理解を深めました。今後の生物多様性推進活動に生かせるよう、活動を継続していく予定です。

その他「希望の壁」でも、地元の方々、子どもたちに愛着を持ってもらうことを目的に、年間を通じてさまざまなイベントを実施しています。

「希望の壁」を世界最大の「バタフライ・ウォール」にしようという思いを込め、蝶の飛来と産卵を促すため幼虫の食草であるミカン科やクスノキ科の常緑樹、キャベツやニンジンの苗などを「新・里山」内にある「バタフライ・ガーデン」に植えています。さらに、「新・里山」で育った幼虫が成虫となり「希望の壁」に吸蜜に訪れるよう、それを促す草花を「希望の壁」に植えています。

写真:小学校5年生による田植え

小学校5年生による田植え

写真:オフィスワーカーによる冬野菜の手入れ、収穫

オフィスワーカーによる
冬野菜の手入れ、収穫

写真:子どもたちによる「希望の壁」への花苗の植え付け

子どもたちによる
「希望の壁」への花苗の植え付け

写真:社内環境推進活動組織による「ミズアオイ」植樹

社内環境推進活動組織による
「ミズアオイ」植樹

写真:社員による生物多様性勉強会

社員による生物多様性勉強会

写真:大阪府 絶滅危惧種 ミズアオイ

大阪府 絶滅危惧種 ミズアオイ

受賞歴

「5本の樹」計画のモデルとして「新・里山」「希望の壁」での環境取り組みが多方面で評価され、現在までにさまざまな賞を受賞しています。

2008年

「第2回キッズデザイン賞」(「新・里山」空間を使った地元の子どもたちへの環境教育活動)

主催:特定非営利活動法人キッズデザイン協議会

2009年

「一村一品知恵の環大作戦」全国大会 銅賞受賞

主催:環境省 ストップ温暖化

2010年

第7回「企業フィランソロピー大賞」特別賞

主催:公益社団法人日本フィランソロピー協会

「生物多様性保全につながる企業のみどり100選」

主催:財団法人都市緑化機構

2013年

「第7回キッズデザイン賞」受賞(「5本の樹」計画を活用した全国での自然教育活動)

主催:特定非営利活動法人キッズデザイン協議会

2014年

第34回「緑の都市賞」内閣総理大臣賞受賞

主催:財団法人都市緑化機構

2015年

SEGES「都市のオアシス」認定

(快適で安全な都市緑地を提供する取り組みを認定する制度で都市の中で憩いの場となる質の高い緑地空間が認定される)

主催:財団法人都市緑化機構

2016年

「低炭素杯」2017審査員特別賞受賞

主催:低炭素杯実行委員会 後援:環境省、文部科学省、プラチナ構想ネットワーク

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