食と健康

「紫外線対策」のギモンを徹底解明!
お肌の夏バテ対策

いよいよ夏本番!日差しの強さも本格的になる季節、気になるのはお肌のお手入れ。
毎日紫外線を浴び続け、体もお肌も夏バテ状態に…。
今回は、皮膚科専門医の大塚篤司先生に、紫外線の肌・体への影響と、自分でできる対策について詳しくお聞きしました。

そもそも紫外線って、お肌や体にどんな影響があるの?

肌への影響

紫外線を浴び続けると、光老化(シミ、シワ)が発生することと、皮膚が厚くなり弾力性が失われるという美容面での悪影響があります。
また、DNAへダメージが与えられ肌が老化し修復が追いつかなくなるため、最悪の場合は皮膚がんを起こします。

体への影響

免疫機能の悪化が起きるため、膠原病(自己免疫疾患)を発症している方は悪化しやすくなります。また、口唇ヘルペスなどのウイルス感染がある場合は、ウイルスが再活性化し、発症しやすくなります。これがよく「熱の花」と呼ばれているものです。
また、目への影響もあり、白内障の原因にもなります。

昔は「日光は骨を強くする」と言われていたけど、本当なの?

紫外線を浴びることによって、体内でビタミンDが産生されます。食糧事情の悪い時代は、食事から十分な栄養素が取れなかったため、日光を浴びるように推奨されていました。

現代は、食事からビタミンDは十分摂取されており、それ以上に紫外線を浴びることによる悪影響の方が多いため、子どものうちからなるべく紫外線を避けることが大切です。

毎日できる、正しい紫外線対策が知りたい!

まずできることは、サンスクリーン(日焼け止め)の使用です。
サンスクリーンには以下の2種類があります。現在どちらか一方のみを使用した製品、両方使用している製品とがありますが、それぞれの特徴やメリット・デメリットがあります。違いを理解し、目的によって選びましょう。

サンスクリーンの種類

紫外線散乱剤

紫外線を反射・散乱させて皮膚を防御します。金属粉体でかぶれを起こしにくいですが、肌に塗ると重たさを感じ、透明性に欠けます。

紫外線吸収剤

紫外線を吸収し、熱や赤外線に変化させて放出させます。かぶれを起こしやすくべとつきを感じることがありますが、透明感が出て日常使いしやすいです。

「SPF」と「PA」の数値にも注目!

地上に届く紫外線には「UVA」と「UVB」の2つの波長があります。その2つの波長それぞれに対応する効果指数が「SPF」と「PA」です。

UVA

肌に急激な変化を与えませんが、長期間浴び続けることにより、シミ・シワの原因になります。地表に届く紫外線の95%がUVAであると言われています。

PAProtection grade of UVA

UVAに対する防止効果です。 PA+~PA++++で表示されます。

UVB

全紫外線の5%を占めます。UVAより強いエネルギーを持ち、日焼け(サンバーン)などを引き起こします。

SPFSun Protection Factor)

UVBに対する防止効果です。 SPF2~50+で表示されます。

日常生活ではSPF30程度が使いやすいですが、実際には50くらいが必要と考えられています。テクスチャー等も考慮し、UVA、UVB両方をバランスよく防御できる日焼け止めを選ぶことが大切です。
また、乳液タイプの場合は二度塗りすることをおすすめします。汗などで取れてしまうので、可能であれば2-3時間での塗りなおしが望ましいです。

アトピーなのですが、どんな対策をすればいい?

アトピーの症状改善に、紫外線を使った治療を行うこともあります。ただ、皮膚がんや光老化のリスクを考えると、避けた方が良いです。
アトピーの方は皮膚が過敏なので、かぶれを起こしにくい紫外線散乱剤のサンスクリーンがおすすめです。
また、紫外線を通しにくいと言われているポリエステルや綿の衣服で肌の露出部分を減らすと良いです。

【取材協力】
大塚篤司(おおつか・あつし)

1976年生まれ。千葉県出身。医師・医学博士。2003年信州大学医学部卒業。2012年チューリッヒ大学病院客員研究員を経て2017年より京都大学医学部特定准教授。皮膚科専門医。がん薬物治療認定医。がん・アレルギーのわかりやすい解説をモットーとし、AERA dot、BuzzFeed Japan、京都新聞「現代のことば」などコラムニストとして医師・患者間の橋渡し活動を行っている。著書は「心にしみる皮膚の話」(朝日新聞出版社)。

夏は涼しく、冬は暖かい、
複層ガラスを採用

積水ハウスでは、夏も冬も快適な住まいとするために、いちばん熱の逃げやすい窓(ガラス+サッシ)にも気候風土に合わせた断熱仕様をご用意しています。

「遮熱断熱複層ガラス」では、室外側ガラス内部にコーディングされた特殊金属板が、夏の強い太陽の熱線・紫外線をカットし、冬も暖房による熱線(遠赤外線)を反射し、空気層(アルゴンガス入り)によって室内の熱の流出を防ぎます。

※遮熱断熱複層ガラスの他、高断熱複層ガラス、トリプルガラス、真空複層ガラスのラインナップがあります。

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