ノウハウ
梅雨の季節も快適お洗濯♪爽やかランドリールームの
作り方





スムーズなお洗濯を叶える
「ランドリールーム」
梅雨のシーズンに憂鬱なことのひとつがお洗濯ではないでしょうか。
部屋干しではなかなか乾かなかったり、嫌なニオイがしたり、せっかくおしゃれにコーディネートしたインテリアも、洗濯物のせいで生活感が出てしまったり……。
「洗う」「干す」「たたむ」「アイロンをかける」の全てをこなせる「ランドリールーム」があれば、この時期のそんなお悩みを一気に解決できますよ。
共働き夫婦など、夜間に洗濯をすることの多いご家庭でも室内干しスペースは重宝します。また、花粉や黄砂、PM2.5などへの対策としても有効。紫外線による繊維の劣化防止、さらには防犯の観点からも役立つ空間です。


家事効率がアップする
「洗濯の流れを考えた計画」
洗濯物のつけ置きや下洗い、手洗いなどができるように、洗濯機の近くに流しがあると便利です。
室内干しをするアイテムは「室内物干しユニット」や「室内物干し金具」があります。
アイロンをかけるスペースもあると良いでしょう。コンセントも忘れずに設けましょう。


天気の良い日や休みの日には外にも干したい、という方も多いと思います。ランドリールームにつながるバルコニーやテラスを設けておくと、外干しもスムーズです。


ランドリールームの
「収納」
洗濯機まわりには物があふれがち。収納を設けて、すっきりとした空間を保ちましょう。こまかい物が多いので、収納の奥行きは30cm程度がおすすめ。
また、それぞれの作業の流れに合わせて収納しておくと便利です。洗濯に使う「洗剤」や「柔軟剤」や「ネット」、干すときに使う「ハンガー」「洗濯バサミ」、アイロンがけに使う「アイロン」「アイロン台」、というふうに、段階ごとにまとめて収納できるよう計画しましょう。
特に洗剤は種類が多い上、ストック置き場も必要になるため、収納量にはゆとりを持たせておくと良いでしょう。

ランドリールームの
「仕上げ」
ランドリールームの床材は、タイルや樹脂などの水に強い素材で仕上げるとお手入れがラクになります。
壁や天井は、湿度に強いクロスを選びましょう。エコカラットや珪藻土などの調湿機能がある素材は、湿気を溜め込む恐れがあるので使用は避けましょう。


室内干しの決め手は
「除湿」
室内干しは湿気がこもりやすく、最近の高機密仕様の住宅ではカビや雑菌、ウイルスなどの繁殖にもつながりやすいのが難点。風通しのために窓を設けたり、必要に応じてサーキュレーターや除湿機を併用するなどの対策が有効です。
浮遊するカビ菌やウイルス、アレル物質など多くの有害物質の除菌・浄化もしてくれる「イオン発生機」もおすすめ。天井埋込型なら隅々までイオンを拡散させやすく、見た目にもすっきりと収まります。

「ランドリールーム」があれば、梅雨のシーズンの洗濯のお悩みが解消します。
洗う、干す、アイロンをかけるなど作業の流れを考えたレイアウトを考えてみましょう。
こまごまとした物の多いランドリールームに適した収納で、使いやすい空間を実現しましょう。
床や天井、壁など、水や湿気に強い仕上げ材をセレクトしましょう。
カビや雑菌の繁殖のもととなる「湿気」対策は、万全に行いましょう。



積水ハウス
一級建築士/インテリアコーディネーター/住福祉環境コーディネーター
入社以来、主に戸建住宅の設計や展示場の計画に携わっています。
住まいは暮らしの基本となる場所。生活者としての視点を大切にして、日々、住まいづくりに取り組んでいます。
