子育て
子どもの本専門店がセレクト!
おやすみ前に
読みたい本・読ませたい本

秋の夜長、おやすみ前のひとときに、親子一緒に物語の世界を旅してみませんか?子どもたちの年代別におすすめの本を選んでいただいたのは、子どもの本専門店として人気の「メリーゴーランド京都」で店長を務める鈴木潤さん。
最後のページを閉じたとき、いい夢が待っていますよ、きっと。
赤ちゃんにおすすめ
詩人と異色の画家が描くロングセラー。
『もこもこもこ』
- 作
- 谷川 俊太郎
- 絵
- 元永 定正
- 出版社
- 文研出版
詩人・谷川俊太郎と、前衛画家・元永定正が織りなす、ちょっぴり不思議でおかしな絵本の世界。「明確なストーリーがあるわけでもなく、本当の魅力は大人にはきっと理解不能です。でも、言葉を理解する前の赤ちゃんたちには、世界はこんな風に見えている。そんなふうに思うんですよね」と鈴木さん。1977年の初版から、ずっと愛されてきたロングセラーです。

こちらもいかが?

日本語の響きが楽しい、
何度だって読みたくなる一冊。
『おでかけばいばい』
- 文
- はせがわ せつこ
- 絵
- やぎゅう げんいちろう
- 出版社
- 福音館書店
幼児におすすめ
言葉のリズムや反復が心地いい絵本。
『パンやのくまさん』
- 作・絵
-
フィービ・ウォージントン
セルビ・ウォージントン - 訳
- 間崎 ルリ子
- 出版社
- 福音館書店
誠実で働き者、みんなからも人気があるくまさんを主人公にした一冊。「『ドサッ ドサッ ドサッ とパンをこねました』とか『いっこ にこ さんこ よんこ ごこ とお金をかぞえました』など、言葉のリズムや反復が楽しいんです。少し長いのですが、はじめて読む長い物語としてもおすすめですよ」と鈴木さん。

こちらもいかが?

大人が見てもかっこいい、
ニューヨーク生まれの人気絵本。
『はしれ!かもつたちのぎょうれつ』
- 作
- ドナルド・クリューズ
- 文
- たむら りゅういち
- 出版社
- 評論社
小学校低学年におすすめ
予想外の結末に思わずほっこり。
『ぞうくんのはじめてのぼうけん』
- 作
- セシル・ジョスリン
- 絵
- レナード・ワイスガード
- 訳
- こみや ゆう
- 出版社
- あかね書房
絵がたっぷりあって、ストーリー性もある、絵本と本の間のような一冊。鈴木さんも「『はじめてのぼうけん』と名がつく通り、ぞうくんは毛皮のコートを出したり、シルクハットを用意したり、家族に別れの挨拶をしたりとせっせと準備するのですが、予想外の結末に思わずほっこりします」とお気に入りです。

※こちらの本は現在、出版社品切重版未定となっているため、お近くの図書館等にてご利用ください
こちらもいかが?

まどみちおの一編の詩と
ささめやゆきのやさしい絵。
『くうき』
- 作
- まど みちお
- 絵
- ささめや ゆき
- 出版社
- 理論社
小学校中学年におすすめ
大人のいない世界で頑張る少女の物語。
『わたしのおふね マギーB』
- 作・絵
- アイリーン・ハース
- 訳
- うちだ りさこ
- 出版社
- 福音館書店
ある朝、マーガレットが目を覚ますと、弟とふたりで船の上。そこはずっと旅してみたいと夢見ていた、自分の名前がついた船の上でした。「大人のいない世界でたくましく、機転を効かせ、小さな弟のお世話をしながら旅をつづけるマーガレット。子どもの夢が詰まったようなお話です」(鈴木さん)。

こちらもいかが?

自分の力で生きる、
痛快サクセスストーリー。
『はちうえはぼくにまかせて』
- 作
- ジーン・ジオン
- 絵
- マーガレット・ブロイ・グレアム
- 訳
- 森 比左志
- 出版社
- ペンギン社
小学校高学年におすすめ
スウェーデン生まれの大人気児童文学。
『小さなバイキングビッケ』
- 作
- ルーネル・ヨンソン
- 絵
- エーヴェット・カールソン
- 訳
- 石渡 利康
- 出版社
- 評論社
荒くれ者の海賊男たちを相手に、持ち前の知恵とユーモアで切り抜けていく冒険活劇。「本の体裁にはなっていますが、行間も広く、子どもでも読みやすいボリュームです。大男たちを手玉にとるビッケの活躍は愉快そのものですよ!」(鈴木さん)。シリーズで発売されているので、気に入れば他の作品もどうぞ。

こちらもいかが?

諦めたくない気持ちが少しずつ周りの
大人を動かす。
『時計つくりのジョニー』
- 作
- エドワード・アーディゾーニ
- 訳
- 阿部 公子
- 出版社
- こぐま社
【記事監修】鈴木 潤(すずき じゅん)さん
1972年三重県四日市生まれ。2007年よりメリーゴーランド京都店長を務める。雑誌、ラジオ、テレビなどでの絵本の紹介、執筆や講演など多方面で活躍。少林寺拳法弐段。二人の男の子の母。
ファミリーライブラリーが
あれば、
大好きな本と
さらに濃密な暮らし。

本が大好き、本と一緒に暮らしたい、子どもたちが気軽に本と触れ合える住まいにしたい。そんな家族にはファミリーライブラリーがおすすめです。壁一面を使って書棚にすれば、たくさんの蔵書がインテリアの一部に変身。リビングやダイニングなどとファミリーライブラリーを上手につなげば、読書に没頭しながらでも家族の気配をしっかりと感じられます。