インテリア
夏の夜を心地よく過ごす
アウトドアリビングの
インテリア

夏の夜は、おうちでゆっくり夕涼み。
今回ご紹介するのは、この季節の夜を楽しめるアウトドアリビング。おやすみ前や休日の夕暮れ時、ゆっくりとお酒を楽しんだり、お茶を片手に語らったり。夜風を感じながらテラスやバルコニーで過ごすそんな時間は、ちょっぴり非日常を感じる癒しのひとときになりますよ。

小泉しをり
積水ハウス
一級建築士/インテリアコーディネーター/住福祉環境コーディネーター
入社以来、主に戸建住宅の設計や展示場の計画に携わっています。住まいは暮らしの基本となる場所。生活者としての視点を大切にして、日々、住まいづくりに取り組んでいます。
interior-1LDKとつながるアウトドアリビング。

中庭の床をタイル敷きにし、室内と高さを揃えてフルフラットにつなげたテラス。大きな窓でLDKそれぞれとつながっているため、ここで食事を楽しんだり、食後に語らったりと、家族が集まる空間に。
大きな軒や庇があると、雨の日や日差しの強い昼間でも、まるで室内の延長のように使えますよ。
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上の写真と同じ空間の、昼間の様子がこちら。心地よい風が通り抜けるテラスで、ランチやお茶を楽しめます。
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ダイニングとテラスの床材を揃え、天井高さをサッシと同じにすることで室内外のつながりを強調。内からも外からも広く感じられます。
interior-2バルコニーで夜風を楽しむ。

2階バルコニーのアウトドアリビングは、視界が広がる気持ちの良い空間。バルコニーの奥行きは2〜3メートルほどあると家具を置くことができます。
屋外用の家具にも様々な素材やテイストがあり、インテリアに合わせて選ぶのも楽しいものです。上の写真の空間では、室内にふんだんに使われた木の質感に合わせて、ナチュラルなテイストの家具をチョイス。柔らかな室内の照明とバルコニーのキャンドルの灯りが、穏やかな雰囲気を生み出しています。
写真のように照明を低い位置に置くことで、より落ち着いた印象を演出することができますよ。
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周囲が建て込んだ立地なら、ハイウォールバルコニーで周囲の視線をカットしてプライバシーを確保。空への視線の抜けがあれば開放感も充分に感じられます。
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屋外用の家具を置かなくても、フルフラットバルコニーなら室内で使っている家具を気軽に外に運び出せ、即席のピクニックに。
interior-3夏の風物詩を満喫する屋上ガーデン。

花火や天体観測など、夏を楽しむのに最適な屋上のアウトドアリビング。広々として開放的なこんな空間なら、花火大会の日にゲストを招いてパーティをしたり、バーベキューをしたりと楽しみが広がります。
さきほどお話ししたように低い位置に照明を置いたり、上の写真のように植栽に当てるように照明を配置するテクニックを使えば、誰でも簡単に雰囲気のある空間が作れますよ。
屋外空間を活用するには防水コンセントがあると便利。照明器具の電源として、またホットプレートなどの家電も使えるようになります。
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横ではなく上に向かって視線の抜けを作ったバルコニー。寝そべって夜空を眺めれば、キャンプのような気分が味わえます。
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屋上緑化の技術で、こんなふうに緑あふれる屋上も叶えられます。