インテリア
自分らしさを育む子ども部屋のインテリア
初めての子ども部屋。
お子さまの成長やライフステージの変化などを機に、個室の準備を検討されるご家庭も多いのではないでしょうか。
大切な子どもの時期を過ごす空間。個性を伸ばし、思い出に残るような素敵な部屋にしてあげたいですよね。今回は、子ども部屋だからこそのインテリアのポイントをご紹介していきます。
梶 彩子
積水ハウス 一級建築士
入社時は商品企画からマーケティング、部材の開発をしていました。現在はそれらの経験を活かして、住宅や展示場設計をし、暮らしが豊かになるアイデアを日々考えています。
季節の変化を楽しめたり、家族のつながりを感じられたりとちょっとプラスαのしかけを盛り込むなど、楽しく愛着がわくような家づくりを心がけています。
interior-1自分だけの空間。
児童期になると、自分だけの空間があるというのは子どもにとってとても大切なことです。自分の好きな色やお気に入りのもので空間を飾ることで、自立心や感性が育まれます。
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天窓とロフトのある子ども部屋。大きな飾り棚には、その時々のお気に入りや思い出のものを飾って。ベースはシンプルな空間なので、成長に合わせた変化も楽しみです。
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ロフトや階段を組み合わせた遊び心のある空間。壁を好きな色でペイントしたり、ウォールステッカーで飾ったり。子ども時代を思いっきり楽しむキッズルームです。
interior-2子ども部屋ならではのインテリア。
ロフトなどによる高低差、隠れ家のような小さなスペースといった空間は、子どもにとって特別な世界や物語を作り出します。
また、お子さまが小さいうちは思い切った壁紙を選ぶのもおすすめ。一般的な壁紙の耐用年数は10年ほどと言われていますので、お子さまが成長した頃にシンプルなものに貼り替えるという考え方もできます。壁紙ほど大掛かりでなくても、ウォールステッカーやファブリックなど、子どもの時を満喫するインテリアをお子さん自身に選ばせてあげてみませんか。
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ロフト下の空間も可愛らしい壁紙でコーディネートして、特別な空間に。小さいうちは遊び場として、学生になり、物が増えたら、収納として使えます。
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カーテンやシーツなど、大きな面積のファブリックなら、手軽に部屋の印象を変えられます。赤をキーカラーにしてセンス良くまとめたインテリアです。
interior-3成長に合わせて変化させられる子ども部屋。
最後にご紹介するのは、子どもの成長や希望に合わせて、一つの空間を閉じたり開いたり、自由にレイアウトすることができる「間仕切るーむ」です。移動式の収納を使って、乳幼児期は大空間の遊び場、児童期から青年期に向け、徐々に個室になる仕掛けです。家族だけで移動と固定ができるので、それぞれのライフステージに合わせた部屋づくりを楽しむことができます。
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小さい時にはきょうだいで一緒に遊んでいた空間も、児童期になると、それぞれの空間も尊重しつつ、きょうだいのつながりを大切にしたセミオープンの個室に。
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青年期には空間を完全に仕切って2部屋に。さらに、子どもが巣立った後は夫婦の個室として使ったり、趣味の部屋にしたりと、ライフステージに応じた可能性が広がります。