家事
「眠り」のプロに聞く、正しい寝具のお手入れ。

ふとんや毛布、枕など、毎日使う寝具。お休みの日には干したり、洗ったりしているけれど、お手入れ方法、これで合っているのかな?と不安な方も多いはず。
今回は、約450年に渡り寝具を研究しつくしてきた西川株式会社さまに、正しい寝具のお手入れ方法や、毎日忙しい現代人におすすめのアイテムなどをお伺いしました。
良い睡眠、良い寝具とは?
人間は「睡眠生理」「睡眠環境」「寝具」の3つの準備が整うことで、心地よく眠ることができます。ふとんに入った時の「気持ちいいな」という状態が起きる時間まで続き、朝すっきりと目覚め、結果的に日中不調を感じずに充実した時間を過ごせること、それが「良い寝具」で「良い睡眠」が取れているということです。
特に、寝床内環境(ふとんに寝た時の掛け寝具と敷き寝具で囲まれた空間)は直接肌に触れるため、適切な寝具を選んで、お手入れをしてあげることが大切です。

寝具の正しいお手入れ方法
寝具のお手入れに共通して重要なのは、「湿気を取る」ということ。
寝ている間も、人間の身体は多くの汗をかきます。特に冬場は顔、頭以外のほぼ全てが寝具で覆われているため、汗を全て寝具が吸収してくれています。
寝具の湿気を取る方法で、手軽にできることと言えば「干す」ことですよね。しかし、現代では干すための住宅設備や時間がなかったりで「干す」ことに対するハードルが上がってしまっているのが実情です。そんな時は、便利アイテムを導入して手軽に湿気対策をしましょう。それぞれメリットもデメリットもありますが、ライフスタイルに合わせて選んでみてくださいね。
ふとんを干す
メリット
- ・日光の力で殺菌消毒ができる
- ・ふとんがふっくらする
- ・匂いを消す
デメリット
- ・取り入れる時間に在宅している必要がある
- ・ふとんの材質によっては生地が劣化する懸念がある

ふとん乾燥機
メリット
- ・外気の汚れがつかない
- ・天候や時間を選ばない
- ・ふとんを温める効果がある
デメリット
- ・セッティングが手間
- ・干すことよりはコストがかかる

除湿シートを活用
メリット
- ・敷き寝具の下に敷くだけで手軽
- ・シートだけを干せばいいので、ふとんを干す頻度が減る
- ・繰り返し使用できる
- ・汗の匂いや加齢臭も吸収してくれる

「小さなホコリや汚れは通さず、湿気だけ通す」羽毛ふとんを活用
最近では、アウトドア用品で多く使用されている日本ゴア社のテクノロジーを応用した羽毛ふとんもあり、これを活用することによりふとん干しの頻度を軽減することもできます。
※GORE®、ゴア®はW.L.Gore&Associatesの商標です。

おふとん豆知識
ふとんは叩いてはいけない!?
ふとんを干すと、つい叩きたくなりますよね。
これはふとんを傷めてしまうので、NGです!強く叩くことでほこりを作ってしまうため、叩けば叩くほどほこりが出て、そのほこりがまたふとんにつく・・という悪循環になってしまいます。ほこりが気になるときは、さらっと手ではらう程度にしましょう。

干せないマットレスのお手入れは?
マットレスを定期的に「立てる」ことで、湿気を減らすことができます。ベッドの床板と、マットレスを離してあげることが大切です。

【記事監修】 西川株式会社
1566年(永禄9年)創業。「よく眠り、よく生きる」をスローガンに、450余年培った寝具のノウハウを結集し、良質な睡眠をベースとして人々の健康を支える「睡眠ソルーション」のプロフェッショナルとして、さまざまな提案や活動を行う。
大きな風の流れで、オールシーズン快適な
空間をつくるシーリングファン
夏は心地よい気流による涼感が得られ、冬は天井近くに溜まる暖気を室内全体にゆっくりと循環させ、足元の寒さをやわらげます。
空気を撹拌し、室温のムラをなくす効果があるため、エアコンを使った際に天井と床付近の温度差をなくし、快適な室内環境作りのお手伝いをします。
