カスタマーズセンターからの
住まいのワンポイントアドバイス
トイレとの上手な付き合い方
お住まいの中でも、トイレをくつろぎ空間にされている方もおられるのでは。最近はインテリア性の高いタイプもあり、居心地のよさ、快適さもトイレの大切な要素となっています。今回は、トイレの詰まりの原因や対処方法、節電や自然災害時の対策についてご紹介します。
Point.1 節水型トイレを上手に使おう
家庭用のトイレは、近年は節水・節電機能が大幅に向上しています。従来に比べて70%近い節水効果を実現しているタイプや最小限の電力を効率的に使用する節電機能を搭載したものもあります。エコに貢献するとともに、家計への負担も軽くなります。たとえば1995年当時は排水量が大・小ともに13Lでしたが、最近のモデルでは大:4.8L、小:3.6Lと非常に少量で効率よく流すようになりました(排水量はメーカー・機種によって異なります)。
節水型トイレでは、内容(大か、小か)や、トイレットペーパーの使用量に応じて、適切な水量を選ぶようにすると、トイレが詰まるといったトラブルも減らすことができます。
ウェットティッシュや水に溶けにくいペーパーは詰まりの原因になります。トイレットペーパーはJIS規格に準拠したものを選びましょう。
それでも便器が詰まってしまった時、解消するための道具がラバーカップです。ラバーカップは、トイレの封水(たまっている水)の中でカップを引き上げることで詰まりの原因を吸引するので、カップがトイレの排水部分に合う必要があります。ホームセンターに行くと、さまざまな種類のラバーカップが並んでいますが、「節水型便器対応」を選ぶようにしましょう。
水量「eco小」という表示のものもあります。
Point.2 便器のふたで節電
トイレのふたには、便器の中に物が落ちないようにすることや、デザイン性を高めるといったほかに、断熱性を高める役割があります。温水洗浄便座や暖房便座は、電気によってお湯や便座を温めていますが、ふたを閉めることが断熱と節電につながります。
実は、1日のトイレ使用時間の合計はわずか約50分。使わない間はふたをすることで、熱の放出を抑えられ、省エネになります。また、季節に合わせて温水や便座の設定温度を弱めるのも有効です。
Point.3 自然災害時の対処方法(家庭内排水の逆流回避)
大型台風やゲリラ豪雨で、短時間に多量の雨が降ると、キッチンの排水溝から音がしたり、トイレから水が逆流することがあります。この現象は、生活排水などの汚水と雨水をひとつの下水管に集めている合流式下水道区域で発生します。下水道管が能力以上の水量により一時的にいっぱいになってしまい、家庭内排水が下水道に流れなくなるのが原因です。そのため、行き場のなくなった家庭内排水が下水管内の空気に押されてトイレやキッチンに逆流するのです。
回避方法は、強い雨が降った際は排水ますのふたを開けることです。ふたを開けるには、ふたの隙間にドライバーを差し込んで、ぐいっとふたを押し上げるようにします。ふたを開けることで、雨水の逃げ道ができるので家庭内に逆流しにくくなります。
逆流が頻繁に起こるなどトラブルにお困りの場合は、圧力開放ふたに交換することも可能ですのでカスタマーズセンターにご相談ください。
トイレは、適切に使うことで節水・節電につながります。正しい知識を身につけて、日々快適にお過ごしください。カスタマーズセンターでは、ご家庭の排水管のクリーニングサービスも承っています。ぜひご相談ください。