カスタマーズセンターからの
住まいのワンポイントアドバイス
網戸の上手な使い方やお掃除方法について
春や秋の良い季節の風通しや換気のほか、虫よけにも活躍してくれる網戸ですが、網戸の汚れが目立つと外観のアクセントになる窓が台なしになってしまいます。
まずは網戸の種類やメンテナンス方法、お掃除方法を知って、網戸を有効に活用しましょう。
網戸の種類を知りましょう
住まいのサッシにはさまざまな形があり、網戸も同様にサッシの種類に応じて形状が異なります。
まず、リビングなどの大きな空間に設置されることが多い引き違いサッシの網戸。掃き出しなど床まである大きな網戸で、メンテナンスとしては、戸車の劣化による作動不具合が起こった場合、戸車の交換が必要です。
次に、縦に細長く、ハンドルを回すスイングタイプ窓の網戸です。近年は外観のデザインから数多く使用されていますが、年代によって網戸の形状が異なり、メンテナンスの際の取り外し方法も異なります。また、勝手口ドアやトイレの換気扇付き窓など、さまざまな形状の窓にも、網戸はついています。
また、すべての網戸のメンテナンスで共通するのが、網です。張り替えや清掃で、快適にスムーズに使用していきましょう。
網戸の網や戸車は消耗品。交換のタイミングは?
網戸の網は約5年から10年が耐用年数です。虫の侵入やほころびが見られたら張り替えが必要です。
横引きタイプの網戸は、動きにくくなったり、がたつきが生じたら、戸車の交換を検討しましょう。戸車は消耗品で、経年劣化により割れることがあります。網戸が締まっても隙間がある場合は、戸車の建て付けで調整します。
それでも隙間が残るなら、網戸本体がゆがんでいる可能性があるので、本体も交換をおすすめします。
戸車は、年代によって違いがありますが、現在は統一されていて、共通部品が使用できます。
なお、網戸の網は、無理に力を加えると、伸びてたわんでしまう場合があるので掃除の際は気をつけましょう。
網戸の正しい位置はあるの?
引き違いサッシの網戸にはおすすめの位置があります。室内側から見て右側が正解です。サッシには内障子(手前)と外障子(奥)があり、網戸は外障子よりも外側にあるので、右側にある方が外障子との隙間が少なくなります。
左側で使用した場合、外障子を途中まで開けておくとガラス面に付いた虫が開け閉めの際に室内側へ入ってきます。できるだけ網戸は室内から見て右側で使用しましょう。
右側にしておきたいけど網戸が自然に動いてしまう
網戸は非常に軽いので強風時は自然と動いてしまいます。立地条件によってはいつも同じ方向から風が吹いて反対側になってしまうこともあります。
そんなときに役立つのが網戸の側面についた爪のような部品(戸当たりピース)。もともとはガタつきを防止するために網戸上部20cmくらいについている部品で、これを下(手の届きやすい位置)にずらすと、網戸を閉めた際にしっかりと引っ掛かり、少しの風では動かなくなります。
出入りの多いバルコニーでは不向きですが、あまり開け閉めしない網戸にはおすすめです。
網戸を閉めていても蟻が入ってくる場合は?
「蟻が入ってきて困る」との相談もよく聞きます。蟻は網戸の状態ではなく、窓を閉め切った状態でも進入することがあります。蟻の生態は、1匹の蟻が餌を見つけると分泌物を出し、それにつられ次々と入ってくるようです。対策には、市販の蟻駆除材を活用しましょう。
ポイントは使い方。家の中の蟻が出るところに置くのではなく、入ってきていると予想される窓のそばに餌(アメ、キャラメルなど)と一緒に置いておきます。これでまず家の中への進入がなくなり、毒餌を巣へ持ち帰ります。あとは家の中をしっかり掃除して、餌となるものを除去しましょう。
網戸のお手入れ方法
お手入れ(掃除)をはじめる前に、汚れの状態を確認しましょう。
網戸にたまる汚れには内側と外側で異なることをご存じですか?網戸の内側の汚れは、ほこり、ペットの毛、タバコのヤニ、油などが原因となります。
網戸の外側には、排気ガス、土ぼこり、雨、小さな虫、花粉などが付着します。特に花粉や虫の汚れは、春から秋にかけて網戸に付着します。
汚れのたまる時期に合わせて、網戸の掃除は5月と10月頃に行なうのがベストです。
網戸を外して掃除するのは、2階や3階の網戸では落下の危険があるため、取り付けたままでのお掃除をおすすめします。
掃除方法は以下の通りです。
・掃除機のブラシノズルを使ってほこりを吸い取ります。網戸の反対側に新聞紙を張り付けて吸い取ると汚れがよく取れます。
・メラミンスポンジやウェットシートで網目に沿って縦横全体に軽く拭くだけで、楽に汚れが落ちます。
(説明のために網戸を外して作業しています。取り外さずそのままお手入れしても大丈夫です)
最後に……
普段は、あまり気にすることのない網戸ですが、風通しや換気、虫よけなど大切な役目があります。
網目よりも小さい虫や隙間を這う虫などの侵入を完全にふさぐことは難しいですが、網戸の位置だけでも虫の侵入具合が変わってきます。
また、自然の風を取り込む網戸は、お手入れ方法が時期により異なるため、適切な方法、時期に行ないましょう。
網の張り替え、戸車の交換が必要になったら、カスタマーズセンターにご相談ください。