木下動物病院

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木下動物病院

ドッグラン、しつけ教室、ペットホテルで
ペットと人を取り巻く環境をトータルコーディネート

1979年にお父様が開業された旧医院は、平屋建て。以前お勤めの病院で最新の医療を経験された若先生が戻られることを機に、建て替えが決まりました。動物病院を数多く手掛けてきたエキスパートが若先生のご要望をお聞きし多くの経験と知識を基にマスタープランを作成。計画を進めました。自宅と併用されている当医院。お住まいになられてからは、地震に対する安心感や、動物の鳴き声が隣家に漏れることにも配慮した遮音性の高さなどの基本性能にもご満足されています。

「ペットと人を取り巻く、よりよい環境を創りたい」とドッグラン、しつけを教えるドッグスクール、ペットホテルを設けられた若先生。お父様の代からお付き合いのある飼い主さんはもちろん、新たなサービスを求めていらっしゃる飼い主さんと、新たなつながりもしっかり育まれる環境づくりがなされています。

建て替えを決めた旧医院は築30年。ご自宅併用の建て替えでしたが、「生活感を感じさせない、医院らしい外観」をご希望になりました。フラット屋根のモダンなフォルムをコントラストが効いたツートンカラーで彩った外観は、医院としての存在感のある洗練されたデザインです。

大通りから他店舗をはさんで医院という立地。交通量の多い大通りからもはっきりと認識できるように2階壁面にサインを大きく配置しました。

診察だけではなく、気軽に立ち寄ってもらえる病院にしたい」との意向から、旧医院の芝生の庭をドッグランとして活用。ペットと飼い主さん同士の交流の場であることはもちろん、混雑時に診察待ちのストレスを和らげたり、診察後の観察にも役立ちます。

コーナーサッシで開放感をとり入れた明るいトリミングルームは、ピンクをアクセントカラーに用いて、壁クロスは犬のイラスト柄を採用。ドッグランから室内が見えることを意識し、かわいらしさを演出しています。

犬舎、猫舎は、入院だけではなくペットホテルとしても運営され、新たなニーズも捉えました。

動物病院はその機能から小さな総合病院と考え、処置室を中心に診察室・レントゲン室・手術室・犬舎・猫舎に行き来できる効率的なスタッフ動線を実現しています。

中央の処置室からアクセスしやすい配置の手術室。全ての空間は、スタッフ動線、ペットと飼い主さんの動線、ご家族の生活動線が交わることがなく、職と住をきちんと分けたプランニングを実現しています。

「処置台から周りの物にすぐ手が届く広さ」とおっしゃる処置室。シンクと収納は、システムキッチンを活用しています。引き出し式の収納は奥の物まで取り出しやすく、また汚れが拭き取りやすい扉面材はメンテナンス性も優れています。

ペットが干渉し合わない広さを確保した待合室。空間をより広く明るく感じさせる白を基調としたインテリアに、椅子などでアクセントカラーをプラスしています。

中庭への視線の抜けが心地いい風除室。中庭から差し込む光を、待合室にもたらします。

若先生のご要望で、各室に隣室の様子が把握できる小窓を設置。窓から鳴き声が漏れることを防ぐため、遮音性の高いガラスを採用しています。建具を一部ガラスのデザインのものを選定しています。

施設情報

図版
用途 住宅併用
敷地面積 948.34㎡
1F床面積 154.20㎡
2F床面積 139.55㎡
PH階床面積 6.30㎡
延床面積 300.05㎡
医院部分面積 177.58㎡
駐車場台数 15台
担当支店 埼玉西シャーメゾン支店

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