私のファミリー スイートvol. 04(1) フラワーアーティスト  ニコライ バーグマンさん  「食事」と「花」が家族時間の中心

デンマーク仕込みのセンスに日本の美意識を加えながら独自の世界観を築き上げ、代表作となる『フラワーボックス』の大ブレイクを経て、日本のみならず、世界を舞台に活躍するニコライ バーグマンさん。日本とデンマークの暮らし方の違いやご自身の“ファミリー スイート”な住まい方を伺いながら、実際の展示場でニコライ流の花の楽しみ方を再現していただきました。

料理から食後まで、家族時間の中心は「食事」。

 忙しい僕たち夫婦が一番大切にしている時間は、家族がいっしょにとる食事の時間です。食事の時間といっても単に食べる時間だけを指すのではなく、支度をするところから始まっています。うちはキッチンとダイニング、リビングがひとつの空間としてつながっているので、料理をしている時間も家族がいっしょの空間で過ごします。家族で支度することもあれば、僕と子どもは別のことをしていることもありますが、どちらにしてもひとつの同じ空間でいっしょの時を共有しています。
 支度ができたら食事の時間をたっぷりと楽しみ、終わってからの時間もまたひとつの大切な時間。ダイニングテーブルからリビングに移り、子どもと並んでソファに腰かけ、それぞれ好きなことをして過ごす時間が何よりも楽しみです。いっしょに同じことをするというよりも、ソファに座って子どもはゲーム、僕はパソコンと別のことをやっていることも多い。でも、いっしょに過ごしているという感覚です。ときにはデンマークに住む父もいっしょにビデオ通話の『FaceTime』をつなげて3人で過ごしたり。みんな好き勝手なことして過ごしているんですけどね、ときどき思い出したようにちょっと会話するぐらいで(笑)。本当に他愛の無い時間ですが、僕にとっては一日をリセットする大切な時間。昼間は忙しく働いていますから、一日の終わりの時間くらいゆっくり家族の時間を過ごしたいのです。


展示場のインテリアに合わせてニコライ バーグマンさんが花をスタイリング。リビング、ダイニング、キッチンがつながる大空間『ファミリー スイート』を華やかに演出。

グリーンのヒメリンゴとヒペリカムをベースに、華やかなパフィオ(ラン)とスカビオサで動きをつけた楽し気なアレンジメント。コペンハーゲンの老舗ブランド『GEORG JENSEN』のシルバー製の大皿も存在感抜群。この花器はニコライ バーグマンさんも愛用中。

食事の時間をより華やかにするモダンなブーケをダイニングテーブルに。リビングやキッチンからも楽しめる存在感ある大きさもポイント。

グロリオサとスモークツリーを立体的にアレンジし、高さと存在感を演出。リビングのアレンジメントと同様、GEORG JENSENの花器でコーディネート。

リビング、ダイニング、キッチンで過ごす家族の時間。

 こうした家族の時間が過ごせるのも、リビング、ダイニング、キッチンが壁のないひとつの空間があるからだと思っています。まさに今回、スタイリングさせていただいた展示場の間取りのようで、キッチン、ダイニング、リビングがワンフロアにあり全部の空間がつながっています。そのフロアはすべて家族がいっしょに過ごす場所で、ベッドルームは別フロア。共有スペースとプライベートゾーンはメリハリをつけています。
 家族共有のスペースはとても大切にしていて、屋上にも第二のリビング空間を設けています。そこにもキッチンやオーブンを備え付けているので、ピッツァも焼けるし食事もできる。ゆったりできる大きなソファを置いているので、スクリーンとプロジェクターを使って家族で映画を楽しむこともできます。夏場も夜は意外に風が通りますし、春や秋の季節がいいときは本当に気持ちがいい。デンマーク人にとっては花や植物、自然というのは暮らしの中で切り離せないもの。太陽の光に恵まれている国ではないので、日本人の感覚からみたら“こんな寒い時期に外で食事する?”というような気候でも、太陽を見ると反射的に外に出たくなるんです(笑)。

ニコライ バーグマンさん自身、太陽の陽射しや風を感じるアウトドア空間で過ごすことも多いという。

「鉢植えは品種だけでセンスを感じさせる」というニコライさん。アカシアやオリーブなど白みのあるグリーンとプリミティブなテクスチャーの鉢を合わせて。

バルコニーのローテーブルにはエケベリア系の多肉植物をかわいらしく寄せ植え。デンマーク流ヒュッゲに欠かせないキャンドルも添えて。

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