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兵庫県西宮市夙川 兵庫・夙川,香櫨園 美しい風景を守る、そんな心が受け継がれた街

路線地図

 夙川(しゅくがわ)・香櫨園(こうろえん)。井上靖、谷崎潤一郎をはじめ、多くの作家が暮らし、作品を生んだ文化の香りのする街を歩きました。
 スタートは阪神電鉄香櫨園駅。香櫨園とは明治末から大正初期にかけてあった遊園地の名前で、創設者の香野蔵治(こうのくらじ)氏と櫨山(はぜやま)慶次郎氏の苗字から1字ずつもらい名づけられ、動物園・博物館などの他、ホテルと温泉もある一大遊園地だったそうです。
 駅の案内表示に導かれ、「大谷記念美術館」をめざして静かな住宅街を西へ。けれどもそれらしき建物が見あたりません。道を間違えたかなと思い始めたころ、街並みに溶け込み、まるで個人邸宅のようなここが、実は美術館。展示作品はもちろんのこと住宅の面影を残す建物、美しい庭園が堪能できます。
 一旦、駅に戻って、今度は夙川オアシスロードを散策です。この道は2.7kmの川堤に1,700本の桜が咲き競う、阪神間でも有数の桜の名所です。花見の季節には、さぞかし大変な賑わいなのだろうと想像しながら歩いていると、桜ならぬ赤い椿が「今は私の出番!」とばかりに、桜や松の陰から顔をのぞかせています。
 夙川には大小たくさんの橋のほかに、人が対岸に渡れる飛び石がいくつもあります。オアシスロードから眺める川面は美しく、さらによく見ると、驚いたことに、若い女性が2人、網で川の中の落ち葉やゴミを取り除いていました。美しい風景は街を愛する人たちの努力の結果なのですね。人の心の清らかさを映して、水面の美しさは増すのでしょうか。
 海の近くまでいくと、お洒落なレストランでバイキングを堪能、貝類館では思わぬお勉強を、そして海岸へ。夙川河口の御前浜・香櫨園浜は大阪湾では残り少ない自然海岸。テニスクラブから聞こえる音に驚いたのか、カモメが一斉に飛び立ちます。潮風を感じながら一日を思い返すと、穏やかで美しいこの街で暮らしてみたいという思いが自然にわきあがってきました。