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神奈川県横浜市中区 横浜・山手 異国情緒を漂わせて丘の稜線に静かに佇む街

 前夜からの雨も上がった爽やかな秋晴れの一日、日本屈指の高級住宅街と賞賛される横浜・山手を、のんびりと散策しました。JR根岸線「石川町」駅を出て、地蔵坂という急な坂道をのぼり切ると、東西に走るメインストリート「山手本通り」に出ます。山手は全体が小さな丘陵を成していて、山手本通りは丁度その稜線にあたります。山手は坂の町なのです。
 穏やかな起伏をもって緩やかにカーブする道は目に優しく、歩道の石畳の感触が、靴の裏に心地よく伝わってきます。どの街にも独自の薫りがあるものだと思いますが、山手のそれは上質のブレンデッドウィスキーにも似ています。大人の味わいと言い換えてもよいでしょう。

 慶応3年に外国人の住宅街として分譲された山手には、その歴史が街の随所に色濃く残っています。イタリア山庭園やエリスマン邸など数多くの歴史的建造物や、いくつもの教会が点在し、風景にエキゾチックな雰囲気を醸しているのも魅力ですが、なにより素晴らしいのはやはり全体としての街並です。整然と画一的に仕切られているのではなく、大小様々な建物が混在しています。レンガを使った家も多く、常緑のサザンカやイブキの垣根が、建物に上品にマッチしています。住まう人々は、この街に対して強い愛情と誇りを持っているに違いありません。街の魅力とは、そこに住まう人々によって作られるものなのだということを、あらためて感じました。ふと足元に目をやると、イチョウやアオギリの落葉が鋪道を埋め、赤く色づいたツタの葉が彩りを添えていました。横浜山手女子中学・高校、フェリス女学院中学・高校の前を過ぎた辺りから、それまで緩やかに下っていた通りは再び登り勾配になります。その分岐点が代官坂上で、彼方には遠く陽射しを浴びて、みなとみらいの街が輝いています。

 路地の先に見つけた急勾配の狭い石段を降りる途中、思いがけず淡い紅色に染まった富士山が現れ、その美しい景観に酔いしれました。さあ、石段を下り切れば、そこには元町商店街の賑いが待っています。