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織作 峰子/Mineko Orisaku 1960年、石川県生まれ。81年度、ミスユニバース日本代表。任期満了後の82年、大竹省二写真スタジオに入門。87年独立し、2年間ボストンに在住。 世界各国の人物や自然をテーマに独自の感性で作品を発表し、雑誌・広告などで活躍し続けているほか、「キーパーソンズ」(NHK衛星第一)のキャスターなどテレビ、 CMにも数多く出演している。写真集に『BOSTON in the time』『TURKEY』ほか多数。新作は『MAGYAR』(講談社)

都市にいながら自然とともにある、それが私にとっての暮らし

モノを作って形に残る、幼い頃からの芸術への想い。

 私が写真家という道を選んだのは、大学を出てミス・ユニバースの仕事をしている時に、 後に私の師匠となる大竹省二先生と出会ったことがきっかけでした。芸術に関わりたい、という思いは幼い頃の周りの環境が大きいですね。近くに画家のお宅や、九谷焼の絵付け工房があったり、川では友禅流しをしていたり。父が日本建築専門の大工だったこともあって、モノを作り、それが形として残る仕事っていいなって思うようになったんです。

写真最近は炭に興味が増しているとか。室内のコーナーにも、旅のお土産と組み合わせてさりげなく取入れている。

写真これは、今は高校生になったお嬢様が幼稚園時に作ったウサギ。ポップアート風の色彩が楽しい。

写真ガラス張りで内部が見える手作りのオルゴール。繊細な音色を奏でる曲が午後のひとときを癒す。

写真室内の花や緑が外の自然とのつながりを持たせている。

またきっと出会いたい、強く残る心の絵に。

写真 昨年末に出版した写真集『MAGYAR(マジャール)』のテーマはハンガリー。この国は日本に通じるところがあって、例えば、はっきりと言葉にしなくても、 互いに相手を尊重しあうようなマインドが息づいているんです。街並も中世そのままの古い建物が数多く残されていますし、お年寄りや子ども達の笑顔も、すごく素敵。素朴でさりげない自然体な姿が心に響くんです。
 ある場所を最初に訪れる時は、写真は撮れなくていいんです。アメリカのイエローストーンで見たこともないような夕焼けに出会って…。写真を撮る暇などなかった。只々強い印象だけが残っています。
 撮れなかったものって、心の中の絵として一生残ります。そして、またきっと出会いたいと思う。その気持ちが強ければ強いほど、次のタイミングは逃さない。だから旅をして、何かを目と心に焼き付ける事は、とても大事なことなんですよね。

窓の外の豊かな緑が住まいの選びのポイントに。

写真 仕事柄、国内外問わず旅することが多く、精神的にも肉体的にもホッとやすらげる自分の家は大切です。 住んでいるのはマンション。今のマンションを選んだポイントは、バルコニーのすぐ前が公園で、窓一面に木々の緑があふれていたこと。 森の中に住んでるみたいなんですよ。
 家を買う時って、家そのものもですが、まわりの環境も大切。それもこの先どう変わっていくかも含めてですね。
 窓の外の季節の移り変わりが充足感を与えてくれる分、室内のインテリアにはあまりこだわりません。ただ、花はいつも絶やさず、バルコニーや室内で花や緑を育て、外の自然がそのまま室内に続いている感じにしています。

五感すべてで感じるやすらぎの住まい。

 シンプルに暮らすのが理想ではありますが、心豊かに暮らすには、自分の趣味の部分を捨てないっていうことも大切だと思うんです。 それが、私にとっては、旅で見つけた小さな品やアンティーク、娘が小さい頃に作ったもの。そんな宝物を身の回りに置いています。
 住まいって、単なる器ではないと思います。建物の雰囲気やインテリア次第で、そこで口にするワインの味さえ変わる。 その空間から、五感すべてで感じるものがあり、それがくつろぎややすらぎを生むのではないでしょうか。