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ペットボトルも紙袋も、再生すれば、ごみは資源に!―消費者自らが3Rで取り組む、名古屋市の容器包装リサイクル―日常、使っている容器や包装資材は不要になったとき、膨大な量のごみと化し環境を汚します。けれども、これらのたとえ70〜80%でも資源として再生し繰り返し使うことが出来たならそれは環境を思いやることに。包装資材の原料の石油だって木材だって、地球上の限りある資源なのですから。

人口225万の大都市・名古屋がごみ分別収集を決めた訳。

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 名古屋市在住の友人に「名古屋では容器包装リサイクル法※2に基づいたごみの11分別が徹底している」と聞き、実際にどの程度リサイクルが進められているのかと興味を持つようになりました。というのも、小さな町ならいざ知らず、200〜300万の人口をかかえる大都市での分別収集は、たいへんな労力がかかるため、ほとんどを埋め立てか焼却かで処理する都市が多いからです。名古屋市がごみの分別収集に向かったのには訳がありました。'99年、市がごみの埋め立地として名古屋湾の藤前干潟の購入を進めていたときのこと。そこは渡り鳥が渡来する海岸だということで、生態系を守ろうという動きが日本のみならず海外からも高まってきたのです。そんな中、市長はついに埋め立てをストップする決断を下しました。そのことは私も印象に残っていて、埋め立てを行わず自然の生態系を守っていく姿勢に共感を覚えました。同時に、年々増えていく大量のごみを、埋め立てないでどう処分していくのだろう?ということにも関心を持ちました。

※2. 容器包装リサイクル法:'00年4月完全施行された、容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律。

紙はもちろん、容器包装プラスチックもほぼ100%、資源として活用。

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 この後のことを知るためにも、このたび名古屋を訪れ、市環境局で分別推進を担当されている野田さんにお話をお聞きしたのです。「干潟への埋め立てをしないと決断した当時、このままごみが増え続けると2年後には処理が不可能という状況でした。市では『ごみ非常事態宣言』を行い、ごみの11分別・リサイクルを本格的に進め'00年夏から容器包装リサイクルを始めたのです」。
 容器包装も含めたごみ処理の方法としては、埋め立てる以外に燃やすという選択肢もあります。燃やした余熱を有効活用する『熱回収』というエネルギー利用です。大都市では焼却を選ぶところも多いのですが、名古屋では容器包装リサイクル法に基づいてプラスチックと紙製の容器包装を分別収集し『どう、ごみを減らしていくか?』という減量と『燃さずに資源化』という有効活用に取り組みました。野田さんは言います。「廃プラスチックを限りなく100%に近くリサイクルする『化学リサイクル(ケミカルリサイクル)』という方法があります。プラスチックを製鉄所のコークス炉の中に投入して無酸素状態で化学分解し『ガス』『石油』『コークス』を取り出すのです。ガスは製鉄所内の発電に使われ、石油は再びプラスチック容器などの製品になります。これは既存の製鉄工場の設備を使ってできるもので、リサイクル方法別の環境負荷を調べたら、CO2削減効果がいちばん高かったのです」。

ごみの選別施設を見て考えた。発生抑制をどうするか?

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 分別収集された、ごみの選別施設にも足を運びました。西資源センターは分別収集で集められるペットボトルの選別施設。1日約4トンを圧縮処理します。また紙製容器包装の選別施設では、雑多な紙ごみが混ざった中から異物を取り除いた後、主に製紙原料として再生できるものと、それができないものとに仕分けします。特殊印刷が施してあったり、アルミが貼ってあったりして溶解しにくいものや汚れのひどいものは、プラスチックを混ぜプレスして工業用の固形燃料にしています。
 私は常々、すべてを燃やしてしまうことに疑問を持っていますが、このきめ細かな分別を知り、労力はかかってもごみの資源化は可能であり、それは誇れることなのだと実感しました。名古屋の場合は、市と消費者自らが協力してリサイクルを進めていったのです。もちろん環境のためには、ごみの発生抑制も必要です。自治体から一般に向けての啓発や学校での環境教育など、意識の変革を促す努力が、これからますます重要になっていくのではないでしょうか。

名古屋市環境局の取り組み【名古屋市第4次一般廃棄物処理基本計画】はコチラ