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図表

美の伝承

風土にあう色

 ひと言で「赤」と言っても、紅(べに)、緋色(ひいろ)、蘇枋(すおう)、茜色(あかねいろ)、鴇色(ときいろ)、石竹色(せきちくいろ)というように、私たちの先達は、身の回りにある色のほんのわずかなニュアンスをも見分け、その一つひとつに美しい名前を与えてきました。
 日々の暮らしの中に見つけた色を楽しみ、その名前を楽しむ。それは、四季折々にゆたかな色彩を見せてくれるこの国の自然と、その風土に根ざした暮らしが生み出した感性といえるでしょう。そして自ずとその色は、その地の風土にあった色だったに違いありません。
 風土にあう色は、その土地の気候や土、植物、人といった様々な要素によって変わってきます。日本の風土では土や木に由来する色が多く見られます。同じ日本にあっても東と西、都市部と郊外ではそれぞれ似合う色も違います。
 住まいとは一度そこにつくってしまえば動かすことはできないものであり、それが連なり街並みを形成していくのですから、その外壁に用いる色を選定することは非常に重要なこと。そのため設計段階では、現場に何度も足を運びます。

インテリアのベースにも風土の色が選ばれる理由

 外壁と同様にインテリアの色を考える際にも、環境を考慮します。例えば都心部では、グレーやモノトーンのインテリアが多くなり、素材もガラスや金属などを使いますが、そこでポイントに木や紙などの自然素材や、日本の伝統色をアクセントカラーとして用いることによって心地よく感じるのは、やはり日本の風土によるものなのかもしれません。
 かつて伝統的な日本家屋による家並みが人々の心を潤わせてきたように、私たちのつくる住まいもまた、その風土に根ざすことにより未来へ誇れる財産であるようにと考えています。

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