“いつもいまが快適”をめざして、積水ハウスは1987年から「生涯住宅思想」を提唱。歳月とともに変化する人の身体を考慮した安全性や、世代を越えた使いやすさを追求してきました。ゆとりの設計基準メーターモジュールや、より安全を考えた階段やユニットバス、動作の負担を和らげる手すりの設置…。近年世界的に注目されているユニバーサルデザインの考え方を先取りしたこれまでの蓄積をもとに、積水ハウスは「年齢差」だけでなく、身長や体形といった「個人差」など、さらにパーソナルな視点を尊重した住まいづくりへと取り組みを進めています。


日本人の体格向上を見越し、積水ハウスが他社に先駆けてメーターモジュール(100cm)を採用したのは1961年。一般的な尺モジュール(約91cm)よりも約10cm広いこのゆとりの設計基準は、生活の中の事故を防ぐなど安全面でも大きく貢献しています。例えば、使用頻度が高く安全への配慮が欠かせない廊下や階段、トイレなどにも動きやすいスペースをしっかり確保。加齢配慮の手すりを設置しても、日常の使い勝手を損なうことはありません。すべての人にとっての使いやすさを考える「ユニバーサルデザイン」の流れを先取りしたものとして、高く評価されています。

(表示の寸法は標準的な設計の際の有効寸法です。設計によって多少異なる場合があります。)

積水ハウスでは、1993年からお年寄りや家族の将来に備える手すりの設置、床段差の解消などを「ハートフル仕様」として取り入れています。また、一瞬の判断ミスが大きな事故につながる階段にも、独自の安全設計を採用。認知や判断力の低下までを考慮した住まいづくりへと、さらに取り組みを進めています。

より勾配の緩やかな15段階段を標準採用。
折れ曲がり階段の場合は、確実に方向転換できるタイプ(右図)をおすすめしています。

暮らしの中のさまざまな動作を分析。
その結果をすべての設計・設備に反映させています。
誰もが使いやすいように工夫を凝らした浴室。
無理のない姿勢で調理できるキッチン、
洗面カウンターなど、身体機能の変化にも対応。
さらに子供やお年寄りにもラクに開閉できるドアの
ハンドルや、防犯性に配慮した玄関ドアなど
安全・安心を基本に、いつまでも快適で
暮らしやすい住環境を追求しています。


浴室や浴槽への出入り、入浴姿勢、洗い場の姿勢など、あらゆる行為の安全を考慮したユニットバス。

軽く押したり引いたりするだけでスムーズに開閉できる、プッシュプル式のバーハンドルを使用した室内ドア。

どんな設備であっても、家族の誰もが快適に使えることは
暮らし心地の大切なポイントです。積水ハウスでは、
子供から大人までの身長差や、家族それぞれの体型など、
「個人差」も考慮したパーソナル設計を採用。
また、初めて使う人にもわかりやすく間違えにくい
工夫も随所に取り入れています。


子どもから大人まで使いやすいユニバーサル把手。

不慣れな方でも必要な物がすぐに取り出せる収納。