工業化住宅は工場での生産率が高いため、効果的な環境活動を行うためには、工場の体制が非常に重要になります。そのため、静岡工場をはじめとする6工場すべてでISO14001認証を取得しました。

認証取得第1号となった静岡工場では、1999年8月より「ISO14001プロジェクト」を立ち上げ、体制づくりを実施。8項目の環境目的と環境目標を設定し、工場、協力会社の従業員700名あまりに対し社内講習を実施、環境教育を徹底しました。
■環境目的・目標一覧《静岡工場の場合(ISO14001認証取得時)》
No. 環境目的 環境目標 関わる著しい環境側面 関連する環境方針
1
場内廃棄物を
可能な限り
最小にする
2005年までに
ゼロエミッション
(埋立処理廃棄物ゼロ)
パネル材・スレート材・
清掃汚泥・廃プラ・
焼却灰・汚泥の排出
産業廃棄物の
削減およびリユース・
リサイクルの推進
2
出荷梱包材を技術的・
経済的に可能な
範囲で最小にする
2005年までに
出荷梱包を
80%削減(49期比)

エネルギーの
消費削減及び
有効利用
3
資源の使用を技術的・
経済的に可能な
範囲で最小にする
2005年までに紙の使用量
を50%削減(49期比)
原材料の歩留まり向上に
常に努める

エネルギーの
消費削減及び
有効利用
4
エネルギーの使用を
技術的・経済的に可能
な範囲で最小にする
2005年までに電力の使用量
を2%削減(49期比)

2000年上水使用量
(50m3/月)削減

エネルギーの
消費削減及び
有効利用
5
大気汚染の防止
(大気汚染物質の排出
を技術的・経済的に可能
な範囲で最小にする)
電着排出のホルムアルデヒド
を2002年までに0.8ppm
以下にする

輸送効率の向上に努め、
輸送トラックの排気ガスを
最小にする(間接影響)
ホルムアルデヒドの排出
汚染物質の排出削減
6
緊急時の水質汚濁・
大気汚染の防止・土壌
汚染・有害な化学物質
による汚染の防止
2000年中に
緊急時の対応を
整備する
緊急時 灯油流出・
LPG放出・危険物流出・
塗料流出・ブタンガス流出・
重油流出・ph異常放流水・
CO2、NOx、SOx規制値
外れ・廃棄物置場から
汚泥流出
汚染物質の排出削減
7
騒音対策推進
2001年度で
敷地境界65dB以下
騒音
(鉄工課側敷地境界)
緑化整備活動
推進・環境維持
8
工場緑化
緑化率の維持
及び充実

緑化整備活動
推進・環境維持
◎取り組みの具体例
《騒音対策》
《生ゴミのリサイクル》
プレス機等を防音室で密閉し、さらに、約80mの搬送ライン全体に防音壁を設置しました。
社員食堂の月間1400~1800kgの生ゴミを処理機で分解、肥料として再利用しているほか、その他のゴミも9種類に分別、リサイクルし、場内廃棄物の低減につなげています。
商品開発時から環境への影響を念頭に置き、環境負荷を減らす努力ができるよう、2000年6月より「グリーン設計シート」を導入しました。グリーン設計シートでは、商品の開発時に具体的な6つの項目によってチェック。これらのデータを蓄積し、数値化によるグリーン設計基準を構築していく予定です。また、環境負荷の少ない資材を購入する「グリーン調達」に向けて、7月には約200社の協力メーカーに環境に関する調査を実施しました。
135社の協力メーカーにも依頼し、住宅に使用される部材の構成部品・素材と、製造、輸送エネルギーを調査しました。このデータは、今後、グリーン設計・グリーン調達の基準値の検討や、社内の環境目標値の設定のために活用する予定です。