持続可能性分析の結果
持続可能性分析の結果
積水ハウスは創立50周年を迎え、サステナブル社会を目指す取り組みは着実に実を結びつつある。
世界はいまだに不況から立ち直っておらず、地球温暖化は止まるところをしらない。
しかし、社会の環境問題に対する関心は急速に高まってきており、大きなパラダイムチェンジが加速する前段階にあるといえる。
2009年は政権交代があり政府は地球温暖化対策に2020年までの中期目標を1990年度比25%削減という高い目標を掲げた。この目標は企業にとっては厳しい目標である。しかし高い目標を掲げ一歩前を行く企業として自主努力をつづけ、率先して製品開発に取り組んできた積水ハウスはこのことが社会のニーズに即座に対応できる絶好の機会となる。
太陽光発電・燃料電池を備える環境配慮型住宅「グリーンファースト」が大幅に伸びているのは、これまでの取り組みが成果となって表れてきている証明である。
今後ますます地球温暖化防止対策の重要性が増すことを考えると、国の環境政策はこれまで率先して環境対策に取り組んできた積水ハウスにとって追い風になっていく。
また、消費者の環境意識の高まりとインセンティブが働くことで、なお一層加速されていくことはまちがいない。
積水ハウスのトップは業界の役割を果たすべき責任を認識し業界をリードする「エコ・ファースト企業」として、またトップランナーとしての自覚あるコメントを出している。
また、積水ハウスが率先して取り組んできた「5本の樹」や「新・里山」中心とする生物多様性保全や「木材調達ガイドライン」の10の指針に基づく「フェアウッド調達」など環境配慮の姿勢が社会の高い評価を受け、多くの賞を受賞するという形で結実しつつあることは大変喜ばしいことである。
今後ともリーダーシップを発揮し社会に貢献していただきたい。
政権交代により、環境政策が変わる可能性がある、特に太陽光発電をはじめとする自然エネルギーへの転換である。この面においては積極的に率先して取り組んできた積水ハウスの取り組みは追い風となりつつある。太陽光発電システムの販売は順調に伸びつつある。今後も太陽光発電システムを搭載したグリーンファーストは拡大が期待できる。生活時のエネルギー消費について、エコポイントの活用、オール電化に加え太陽光発電システム、高断熱化、高効率給湯器、燃料電池などエネルギー効率を顧客が選択する幅を拡大することに加え、生活時のエネルギー消費についてのアドバイスの提供は今後ますます重要になっていくことを考え、ぜひ社内でエネルギー専門アドバイザーの養成を強化されたい。
また、自社の生産工場においての再生可能なエネルギーの転換としては、浅井工場で木質バイオマス発電の運用が開始されている。今後、工場の屋根や社屋の屋根を活用した太陽光発電や、燃料電地の活用などが次のステップとしての課題になると考える。その他には、事業活動での更なる省エネ、社用車のグリーン購入、従業員の出張におけるCO2削減の取り組みも積極的に取り組んでいくことを期待する。
積水ハウスはこれまで廃棄物の3Rに熱心に取り組んできた、その結果、工場生産現場・新築施工現場でのゼロエミッションに成功している。またアフターメンテナンス・リフォームにおいてゼロエミッションを維持し、廃棄物の発生量自体の削減と再資源化に取り組んでいる姿勢は高く評価できる。
積水ハウスが建てた住宅の買い取り・改修し保証し再販する「エバーループ」事業は素晴らしいシステムである。
また、本年度から他社が建てた一般住宅や賃貸住宅のリフォームに乗り出したことも評価できる。「エバーループ」に始まるリフォームのシステムはフロー型からストック型への転換へのモデルとなる取り組みである、資源循環の立場からも今後とも力を入れることを期待する。
木材調達はラワン材からユーカリ材への転換や国産材使用の検討などNGOやサプライヤーとの協働で「木材調達ガイドライン」の10の指針に基づき「フェアウッド調達」を進められていることを高く評価したい。また、多くの課題を抱える国産材調達実勢の比率が、2005年度7.6%から2009年度15%まで伸びたことも高く評価できる。
今後とも「木材調達ガイドライン」の10の指針の促進のため、社内の情報共有やその意義についての社外への積極的な情報発信を期待したい。
化学物質については本格導入に向け踏み切られたものの、室内有害物質に対する対応スピードに比して、六価クロムなど難分解性有害物質への対応が遅く、今後はこれらも含めて全廃していく方向で代替化を進める必要があると考える。
環境配慮型住宅「グリーンファースト」を中心にした製品のラインアップが充実してきた。
太陽光発電・燃料電池搭載の環境配慮型の住宅や循環型、再生住宅「エバーループ」や生物の多様性に配慮した「5本の樹」計画は時代の要求に沿った、また持続可能な社会における製品として高く評価できる。
「5本の樹」計画の推進や「新・里山」を中心とした体験学習の場の提供や、「Dr.フォレストからの手紙」など生物多様性に関する環境教育が社外とのコミュニケーションに大変良い影響をもたらしている。
いずれのプロジェクトも社会的に高い評価を受けるまでになったことは大変喜ばしいことである。
「サステナブルデザインラボラトリー」や「ゼロエミッションセンター」ワークショップや意見交換会もよいコミュケーションの機会となっており引き続き実施していただきたい。
| 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | |
|---|---|---|---|---|
| 戦略思考 | 4 | 4.2 | 4.4 | 4.6 |
| エネルギーの効率化と代替化 | 2.8 | 2.85 | 2.95 | 3.1 |
| 資材の代替化 | 2.7 | 2.9 | 3.5 | 3.8 |
| 製品の開発とラインアップ | 3.1 | 3.4 | 4.0 | 4.2 |
| 外部とのコミュニケーション | 4 | 4.2 | 4.4 | 4.6 |
| 社会的持続性 | 3.8 | 4.0 | 4.2 | 4.4 |
