1.報告書には、マテリアリティ(重要な課題)が理解され、バランスのとれた視点でそれらが掲載されているか? マテリアリティが何かを決めるプロセスがあるか?そのプロセスは的確か?
本報告書には、バランスがとれた視点で、積水ハウスのマテリアリティとマテリアリティに関する情報が掲載されている。トップコミットメントにおいて、それらが分かりやすく要約されている。マテリアリティが何かを決めるプロセスとして4つの価値と13の指針と年間目標と実績をマネジメントするシステムがある。CSR方針とCSR推進体制もあり、CSR委員会に社外委員も参加している。社外委員として、サステナビリティの専門家と女性も参加できるとより的確なプロセスになると考える。
2.報告書には、マテリアリティが完全に理解されて、全て掲載されているか?何か残された課題はないか?
マテリアリティはよく理解され、環境と社会面の両方においてほぼ全て掲載されている。環境面において、工場生産・新築施工・リフォームについての独自の仕組みを活かしたゼロエミッションの達成は評価できるが、解体廃棄物の発生量の多さを考えるとその対応についての見通しが残された課題であろう。また、宅地化における生物の多様性の議論もステークホルダーと深めることも課題と考える。社会面においては、仕入れの上流のサプライチェーンにおいてのCSRの議論が今後、深められることが課題である。
3.この報告書の中で、積水ハウスは、ステークホルダーが心配していること、関心があることに対して妥当に応答し、意思疎通しているか?
積水ハウスは、ステークホルダーの懸念、関心に妥当に応答し、意思疎通をしている。 例えば、永く住み継がれる住まいづくりのコンセプトの再生住宅「エバーループ」、リフォームにおいてもゼロエミッションを達成、低VOC仕様の「ケミレスタウン®プロジェクト」、親子対象のエネルギーセミナーの開催、省エネ啓発の冊子を発行するなど新しい環境配慮製品やサービスで妥当に応答している。「CO2オフ住宅」も画期的な環境配慮製品であるが、「アクションプラン20」で全社的に取り組んでいる太陽光発電システム採用率の伸びの鈍さに鑑みれば、自然エネルギー利用の意義等についてもさらなる啓発やステークホルダーとの対話が期待される。
|