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生物多様性をいま理解する「子どもとカエルが自然に出会う日を」京都大学野生動物研究センター教授 村山美穂×積水ハウス 萬年優2010年4月23日(fri)グランドメゾン西九条BIOにて2010年10月、日本が議長国となって生物多様性の国際会議(COP10)が名古屋で開催されます。理解しようとしてもなかなか難しい生物多様性。今回、これをテーマに、里山をとりこんだグランドメゾン西九条BIOの中庭を歩きながら、生態系に詳しい弊社・萬年が村山教授にお話を伺いました。
鳥が教えてくれること

村山 美穂
京都大学野生動物研究センター 教授
萬年 優
積水ハウス 大阪マンション事業部
村山:あれは、巣箱ですか?あっ、あそこにも…こちらの中庭には鳥がよく来るんですか?
萬年:はい、けっこう来ます。この中庭は積水ハウスの「5本の樹」計画 -「3本は鳥のために、2本は蝶のために…」という考えをもとに造られています。「5本の樹」計画は、樹を5本植える、という意味ではなくて、樹の選び方を象徴的に表現したネーミングです。それぞれの風土にあった自生種や在来種の樹を植え、それを好むその土地の昆虫や鳥たちにいい環境を提供しようとするものです。
村山:環境づくりの考え方に、鳥が象徴となっているのはいいですね。鳥は環境の指標になります。土壌の質や気温の変化で雛の育つ数、繁殖にかなり直接的に影響が出るということもありますし、野鳥の会もあるように、観察している人がとても多くて状況を把握しやすいのです。また鳥は陸・海・空と行動範囲も広いですし、草食、肉食どちらもいて、いろんな場面での生態を見ていくことができます。ところで、ここに来る野鳥はどこから来るのですか?
萬年:おそらく大阪城公園や靱公園、積水ハウスの本社のある新梅田シティの新・里山などから来ると思われます。また、このマンションの近くに六軒家川や安治川がありますが、そこに来る野鳥も来ていると思います。

村山:鳥にとって、こういうことをしたい時はココ、こういう餌を捕りたい時はココ、というように環境も多様にあった方が良く、ここもその一つになればいいですね。
萬年:ここの中庭もそうですが「鳥が行きたい場所」の選択肢になるように、「5本の樹」計画や里山計画を進めています。もちろん、鳥たちに本当に選んでもらえるようになるには、ある程度の規模と自然として成熟するための期間が必要になってきます。ここはできてまだ2ヶ月ですが、新梅田シティの新・里山は8,000m2あって、もう10年以上になります。多くの在来種が植えられ、水辺や田んぼもあり、ずいぶん自然らしくなってきました。まだ調査段階ですが、樹種が限られている近くの公園よりは、生物の多様性が高い、という報告が整理されつつあります。
村山:新しい場所でも、そのように在来種を意識して育てられると、鳥の選ぶ場所として認知されてきます。昔からある場所と新しい場所、こういう場所が数多くできて、ネットワーク化されれば、とてもいいことですね。