平成17年1月12日


緊急地震速報活用・IT自動防災システム
大阪の戸建団地「リフレ岬・望海坂」200戸のうち希望家庭全戸に導入
4月に国内初の住民合同の実証試験を開始します
 


  積水ハウスは、自社分譲団地「リフレ岬・望海坂(のぞみさか)」(大阪府岬町)において、気象庁が2004年2月から開始している緊急地震速報の活用方策評価(実証試験)に参加を予定しているJEITA(社団法人 電子情報技術産業協会)の協力の下、大阪ガスグループ及びNTT西日本グループと共同で、緊急地震速報を活用したIT自動防災システムを200戸のうち希望家庭全戸の戸建住宅に設置し、2005年4月から実証試験を開始します。これに先立ち2005年3月にこの緊急地震速報を有効に活用するため、IT自動防災システムを用いて住民の方々と合同で防災訓練を実施します。街ぐるみで実際の生活の場に組み込んでの実証試験は、国内で初めての取り組みとなります。
 
   当社は、2002年7月に全国初の街ぐるみの「タウンセキュリティ」をリフレ岬で実施。その後も防犯住宅や防災住宅の展開・免震住宅の開発等、一貫して犯罪や災害に強い、安心して暮らせる住まいづくり・街づくりの提案を積極的に行ってきました。このたび、先進のIT・セキュリティタウンとして住民の方々と共にまちづくりを進めてきた「リフレ岬・望海坂」でこの緊急地震速報活用・IT自動防災システムを導入し、一歩進んだ防災のまちづくりを推進するとともに、さらに安全・安心・快適な住まい作りに取り組んでいきます。
 

 
 
 
緊急地震速報とは
 
緊急地震速報は、気象庁が2004年2月から試験運用を開始しているもので、震源近くの地震計で観測されたP波(初期微動)から地震規模、位置及び各地の震度などを即座に推計し、S波(主要動:地震の被害は主にこれによる)の到達前にこれを知らせ、地震時の被害軽減を目指すものです。
 
なお、実証試験に参加しているJEITAより、住宅メーカー等と連携して2005年春から緊急地震速報活用・IT自動防災システムの実証試験を開始することが発表されています。
 
 
地震発生後、大きなゆれが到達する前に通知
 
地震波には伝播速度が速い「P波(初期微動)」と、伝播速度は遅いが大きな揺れを起こす「S波(主要動)」があります。地震波の伝わる速度は地盤により異なりますが、S波で秒速約4km、P波でも秒速約6km程度です。
緊急地震速報は、震源の近くの地震計で観測されたP波から地震の規模や位置及び各地の震度などを即座に推定し、S波が到達する前にお知らせする情報です。
 
この情報を利用することにより、地震が発生した場合に、大きな揺れが到達する前に防災対策を実行することが可能となりますが、直下型の地震の場合また直近での地震には効果が小さい場合もあります。
 

地震が発生すると、情報が即座に積水ハウスへ

全国に緊急地震速報に対応する地震計が設置され、この地震計データが全て気象庁に集められます。地震が発生すると地震計のデータから震源の位置(緯度、経度、深さ)と地震の規模(マグニチュード)及び各地の震度などが気象庁で計算され、その結果、マグニチュード4.0以上、または予測される震度が3以上の場合(実証試験中)に情報が発信され、これをJEITA((社)電子情報技術産業協会)が受信し、積水ハウスに配信します。

警報端末への速報の仕組み

各住戸への影響を計算して警告
積水ハウスでは、JEITAの協力により開発したシステムで、震源の位置・地震の規模とお客様宅の距離により主要動の到達時刻と震度を予測します。その予測結果を住民の方に光ファイバー網(Bフレッツ)を用いて通報します。この際、各住戸に設置した警報端末で発報します。

地震速報システムにより大地震に備えます
東南海地震想定で主要動の20〜30秒前に警報
震源地とリフレ岬の位置関係によって異なりますが、2004年9月5日に発生した紀伊半島沖の地震の場合、気象庁から緊急地震速報が発信されてから主要動が到達するまでに、震源地に近い新宮で約7秒、和歌山市では約30秒の時間がありました。東南海地震を想定した場合、リフレ岬では主要動到達の20〜30秒前に情報配信可能と考えられます。ただし、阪神・淡路大震災のような直下型の地震の場合は通報が間に合わない可能性もあります。
警報が直前でも効果は期待できます
主要動到達の数秒前ということで出来ることは限られますが、「机の下や安全な場所に移動する」「寝ている赤ん坊を移動させる」といった対策は可能です。また、積水ハウスの地震体験装置によるデモでも、数秒前に予告して心の準備をすることで落ち着いて行動できるようになり、怪我や転倒による事故を防げることがわかりました。
日ごろから通報があった場合の行動をまとめておくことで、緊急地震速報は地震対策として役立つと考えられます。

「リフレ岬・望海坂」で住民合同の全国初の実証試験・防災訓練

光ファイバーを全戸に敷設したIT・セキュリティタウン

だからできる大規模実証試験

緊急地震速報活用・IT自動防災システムは、大きな揺れが到達する前に伝達することを目的としているため、光ファイバー通信などの常時高速通信網のインフラが不可欠です。「リフレ岬・望海坂」では先進のITセキュリティタウン実現のために、当初から全戸に光ファイバーを標準装備しており、このたび地震速報システムにも対応する専用端末を各戸に設置することで同システムの円滑な運用を可能にします。

先進の技術と同時に地域コミュニティを重視した

まちづくり「リフレ岬・望海坂」

積水ハウスでは、 これまでも安全・安心な街づくりにはハード技術だけでなく住む人の防犯意識・防災意識の向上が重要と考え、同団地の自対治会とともに防犯・防災訓練や良好な地域コミュニティの醸成に努めてきました。そうした取り組みの成果として、今回の大規模な実証試験への参加が実現しました。
 
 
4月からの実証試験に先立ち、3月に住民共同で

本システムのデモを兼ねた防災訓練を実施

4月からは本システムの実証試験がスタートし、実際の地震に備えます。それに先立ち、3月に住民合同で防災訓練を行い、本システムのデモを行います。200戸規模の団地で街ぐるみで生活の場に組み込んでの実験は全国初の取り組みとなります。詳細日程は、後日決定次第発表いたします。
 

 
 
 

■「リフレ岬 望海坂」の概要

 

所在地 大阪府岬町望海坂1丁目
全体計画 603戸(現在建築済200戸:順次分譲中)
入居開始 2002年7月

24時間交代の専任警備員が常駐。光ファイバーとパソコン、セキュリティシステムを全戸標準装備。WEBカメラによるタウン内見守り実施。

☆「リフレ岬 望海坂」についてのサイトは こちら




本件に関するお問い合わせ先
積水ハウス株式会社
広報部
TEL06-6440-3021
東京総務部
TEL03-5352-3113