平成13年3月1日

生態系に寄与し鳥や蝶を呼べる庭づくりを
全国のお客様と一緒に展開
『5本の樹』計画

写真 積水ハウス株式会社は、平成13年3月1日(木)より、積水ハウスをお建て頂く全国のお客様を対象に、楽しみながら環境への配慮をかなえられる庭の提案「5本の樹から始まる庭づくり〜ビオガーデン」を展開します。

 昨今の環境・自然志向の高まりによって、住まいにおける自然あふれる庭づくりに対する関心が高くなってきました。また都会のヒートアイランド現象の緩和の観点からも、緑化の推進が求められています。しかし現在の日本では、かつてどこにでもあった「鎮守の森」や「里山」が姿を消しつつあるほか、一部のニュータウンや地域の例を除けばそうした自然と共生する庭づくり、街づくりはほとんど見られなくなっています。
 今回の「5本の樹」計画は、当社が全国のお客様と共同で、統一したテーマでの庭づくり、生態系に寄与する植樹を提案し、環境保全にも貢献しようとする大規模な試みです。特にこの「5本の樹」計画は、単に植栽を増やすにとどまらず、樹木に集う様々な生き物との関連付けを行った本物の「自然共生」を暮らしの楽しみとして提案するという点で、業界でも初めての試みとなります。鳥や蝶が好む樹種を地域風土にあわせて選定し、季節を奏でる鳥の声、目にやさしい蝶の舞などを庭に呼び込み、「静」=樹木と「動」=生き物の調和ある自然を再生するオリジナルの庭づくりです。これを「自然と語り合える庭」―「ビオガーデン」と名づけました。

 積水ハウス株式会社では、「いつもいまが快適」をテーマとする「生涯住宅思想」のもとに、永く住み続けて頂ける住まい、街の財産となる住まい、環境や自然と調和する住まいづくりを進めてきました。平成11年11月に全社的な環境に対する取組みと目標を定めた「環境未来計画」を発表し、住まいとその周辺に関わる環境問題、環境の保全・向上に積極的に取り組んできました。

 当社は自由設計を特長とする請負型の個人住宅を事業の中心としていますが、この計画では、全国のお客様の庭という「点」を、自然を媒介にして街や地域の「面」につなげようとする新しい積極的な提案を行っていきます。これは累積150万戸の住宅を供給してきた実績を持ち、全国で営業展開するトップメーカーである当社ならではの壮大な試みです。「5本の樹」計画によって、当社のお客様の満足度向上を図ることはもちろん、全国規模での環境保全、生態系の循環の保全に貢献することをも視野に入れています。


蝶たちが好んで訪れる樹を中心に計画した庭の例

1.背景
「親自然な暮らし方」
ガーデニングなどの庭づくりの楽しみや緑のもつ癒しの効果などの自然の豊かさを住まいにとり入れることが求められています。

「長寿命化・資産価値の向上」
住まいが永く住みつづけられるためには住宅に対する愛着が大切な要因であり、住まいの愛着を深めるためには住宅だけではなく敷地全体をコーディネートし、家族と共に育って行く植栽を住まいに活かすことが求められます。また、社会における良質なストックを形成するためには豊かな住環境の重要な要素である緑のボリュームが求められています。

「植栽の効用」
敷地の日照・日射の調整・防風・防塵などのほか、自然環境のネットワークの形成、二酸化炭素の吸収などの役割が求められています。

2.当社オリジナルの庭づくりと樹木セレクト
    「自然と語り合える庭」―「ビオガーデン」


野鳥や蝶、トンボなど、さまざまな生きものを招く庭の計画例

 「ビオガーデン」は、「緑豊かな自然を、子供たちに残したいと思いませんか」「わが家の庭に、鳥や蝶たちを招いてみませんか」というキャッチフレーズで、日本のふるさとの風景〜「里山」を参考にし、全国を風土・気候にあわせて5つのブロックに分類、それぞれのブロックにおいて約100種の樹の中から5本を植栽として提案することによって自然との共生を図る新しい庭づくりです。
 「野鳥を呼ぶ庭」「蝶を呼ぶ庭」「生き物を呼ぶ庭」の3タイプの庭を提案しています。自然環境へ配慮した生態系に寄与する鳥や蝶の楽しみのある庭です。
*「5本の樹」という名前には、「3本は鳥たちのために、2本は蝶たちのために」という思いを込めています。
*「ビオガーデン」は、ヨーロッパで生まれた「ビオトープ」の思想を日本の自然環境にあわせて発展させた当社オリジナルの庭づくりと樹木セレクトシステムです。ヨーロッパの「ビオトープ」の手法をそのまま取り入れるのではなく、「5本の樹」を用いることで、あくまでも日本の気候風土に合った庭づくりにこだわりました。
(1)こだわりの樹木(原種・自生種・在来種)
 地域の自然環境に貢献し、生き物を庭に呼ぶためには、その土地の植生を踏まえて樹木を選ぶことが重要です。「5本の樹」では、日本の原種・自生種・在来種の中から提案する樹木を選択しています。約100種類の樹木を選定しています。
 また、昨今の日本の樹木流通市場において、外来種や園芸種に押されがちな日本の原種・自生種・在来種の需要を高めることは、その計画的な生産を促し、それらの樹木とそこに集まる生き物たちを絶滅から守ることにもつながります。

(2)こだわりの樹木(生物が好む種)
 鳥や蝶はその種類によって、餌とする樹木が異なります。「5本の樹」では、身近な生き物との共生を図るために「メジロを呼ぶためにはヤマザクラを植えましょう」など、樹木と野鳥と蝶の関わりを踏まえた提案です。

(3)風土との調和
 南北に細長い日本では、地域毎に実に様々な植生が分布しています。「5本の樹」ではそれぞれの風土・気候に調和した樹木をコーディネートできるように全国を5ブロックに分割し、それぞれのブロックで提案する樹木をまとめています。

(4)ニーズにあわせた提案
 ニーズにあわせて柔軟な提案ができます。庭に5本を植えるのが無理な場合、まずは1本から植えませんかという提案が可能です。建物と共に敷地全体をコーディネートすることにより、広くても狭くても自然と語り合う日々を始めることができます。また、「野鳥を呼ぶ庭」「蝶を呼ぶ庭」「生き物を呼ぶ庭」の3タイプの庭を提案しています。

(5)時と共に深まる愛着
 生き物と共生する庭は、見るだけではなく、鳥のさえずりや自然との触れあいなど五感で感じる庭になります。自然との触れあいは、子供たちの感受性を育み、家族の思い出としていつまでも心に残り、住まいを含めた敷地全体の愛着を強めます。
3.概要
名   称 『5本の樹から始まる庭づくり〜ビオガーデン』
開 始 日 平成13年3月1日より
対   象 全国の弊社新規契約顧客のうちこの企画に賛同頂ける方
目   標 2万棟/年×5本=10万本/年
監   修 藤本 和典 氏 (環境NPO シェアリングアース協会 代表)



本件に関するお問い合わせ先
積水ハウス株式会社
広報部
TEL06-6440-3021
東京総務部
TEL03-5352-3111