Sekisui House News Release

平成19年4月27

 

「木材調達ガイドライン」・「化学物質ガイドライン」を策定
「サステナビリティレポート 2007」に掲載

 積水ハウス株式会社では、環境に配慮し、安心・安全・快適な住まいを提供するために「木材調達ガイドライン」及び「化学物質ガイドライン」を策定しました。この度発行の「サステナビリティレポート 2007(持続可能性報告書2007年1月期)」にて掲載しております。

 

■「木材調達ガイドライン」・「化学物質ガイドライン」(サステナビリティレポート 2007 P29-30参照)

 

 「木材調達ガイドライン」及び「化学物質ガイドライン」は、調達・開発・設計段階における当社の指針を定めたもので、環境に関するリスクマネジメントとして機能するだけでなく、持続可能な社会の構築に向けたサプライチェーンマネジメントとしても有益なものです。ガイドラインの策定にあたっては、法規制や各種ガイドラインなどを参考に、専門家や外部組織のアドバイスも入れ、当社独自の視点で世界標準レベルと運用の現実性も考慮しました。昨今、調達に関しては透明さ、公正さが世界規模で求められるようになっています。今後はガイドラインを運用し、約600社のサプライヤーとも協力しながら、調達を通じて社会的責任を果たし、環境への取り組みを進めていきます。

 

 

1.木材調達ガイドライン

 

[ガイドライン策定によりフェアウッド®*1調達を推進]

 森林が持つさまざまな効用を考えると、ひとつの視点だけで木材の持続可能性を評価することはできません。そこで本ガイドラインでは、木材伐採の合法性が生態系に与える影響などを考慮した10の調達指針に基づき調達木材の持続可能性を評価する手法を採用することにより、多面的な視点から総合的な評価を目指しました。この方法では調達のレベルを高めるためのアプローチが複数考えられ、段階的に調達レベルを改善することにより、安定供給やコストも踏まえた柔軟な対応が可能になります。他方で、調達レベルを一定以上に保つための仕組みも設けています。

*1「フェアウッド®」は環境に配慮し社会的に公正な木材のこと。(財)地球・人間環境フォーラムと国際環境NGO FoE Japanの登録商標です。

 

10の木材調達指針
 当社は以下の木材を積極的に調達していきます。

1)

違法伐採の可能性が低い地域から産出された木材。

2)

貴重な生態系が形成されている地域以外から産出された木材。

3)

地域の生態系を大きく破壊する天然林の大伐採が行われている地域以外から産出された木材。

4) 

絶滅が危惧されている樹種以外の木材。

5) 

消費地との距離がより近い地域から産出された木材。

6) 

木材に関する紛争や対立がある地域以外から産出された木材。

7) 

森林の回復速度を超えない計画的な伐採が行われている地域から産出された木材。

8) 

国産木材

9) 

自然生態系の保全や創出につながるような方法により植林された木材。

10) 

木廃材を原料とした木質建材。

 

[環境NGOやサプライヤーとの協働]

 森林に関する情報提供や第三者的な視点からアドバイスを得るため、国際環境NGO FoE Japan*2の協力のもと、公正性の高いガイドラインの策定を目指しました。また、多くの産業と関係する住宅産業では、企業活動を進めていく上でサプライヤーの協力が必要不可欠です。本ガイドライン策定にあたり、木質建材を取り扱っている主要取引先約60社に対して、10の指針に関する調達実績調査を実施しました。今後は調査結果を踏まえ、調達レベルを向上させていきます。

*2 FoE Japan:地球規模のネットワークで、気候変動や森林破壊問題、途上国の開発援助などに取り組んでいる非政府団体

 

[木材調達の現状と国産材に対する取り組み]

 当社では年間約40万m3近い木材を、世界各国から調達しています。今後は調達実績と社会動向などを勘案して具体的な目標や、それに基づく取り組みを検討していきます。また、国産材の積極的な活用が、国内林業の活性化や森林保全の観点から求められていますが、当社ではすでに2年前から本格的に取り組みを始めています。2006年度には約3.4万m3の国産材を採用しました。

 

アジア:国内含む

図1.木材調達先の内訳(2006年度)

図2.国産材使用量の推移(単位:万m3/年) 

 

2.化学物質ガイドライン

 

[リスクに応じた管理レベルを設定]

 環境関連法規制や各種指針などを参考に、住宅メーカーとしての独自の視点で、200物質群、1000物質以上をガイドライン対象物質として選定しました。住宅は個別の各現場で施工することや部品点数が膨大な数になるという特殊性を踏まえ、ガイドライン対象物質を3つのグループに分け、リスクに応じた管理レベルを設定することで現実的な運用を考えています。

 

■化学物質ガイドライン分類(リスクに応じた管理レベル) 

 

 

[サプライチェーンマネジメントの強化]

 ガイドライン策定に先立ち、主要取引先約600社に対して、化学物質に関する調査を実施しました。この調査結果は今後の具体的な取り組みを検討する際の基礎データとして活用できます。化学物質の管理は、その種類の多さや含有量把握の難しさから、その管理体制が重要になりますが、今回の調査で構築された体制は、今後のガイドライン運用においても大きく貢献するものと考えています。

 

[産学連携の化学物質に対する取り組み]

 化学物質に対する具体的な取り組みのひとつとして、未来世代の健康を守るためのケミレスタウン®プロジェクトに参加し千葉大学と共同研究しています。大学構内に当社が提案する「ケミレスハウス®(化学物質濃度を厚生労働省指針値の10分の1に低減することをめざした住宅)を建築、2007年4月より、その効果に関する実験等を開始しました。今後も企業の枠を超えた取り組みにも積極的に参画し、社会的な視点でも化学物質に関する取り組みを進めていきたいと考えています。

※「ケミレス」「ケミレスタウン」「ケミレスハウス」は、NPO次世代環境健康学センターの登録商標です。

 


 

3.絵本を使った社会とのコミュニケーション

 

木材や化学物質に関する問題意識の啓発を目的として、一般消費者向けに絵本を作成し、サステナブルブックレットシリーズ「木のはなし」「化学物質のはなし」として情報発信を行います。展示場などで配布し、一般消費者に対してわかりやすく環境問題を伝えることで、環境意識啓発と当社の取り組み姿勢を伝えるためのツールとして活用していきます。

 

 サステナブルブックレット             〜木のはなし

 サステナブルブックレット           〜化学物質のはなし

 
あるところに3つ並んだ森がありました。森とそこに住まう生き物と人間の関わりのお話を通じて、木材に関する環境問題をわかりやすく伝えます。 ある日、元気のない小鳥が家に飛び込んできました。その理由は?小鳥の話を通じて、化学物質の良い面と悪い面を分かりやすく伝えます。

 

 

■「サステナビリティレポート 2007(持続可能性報告書2007年1月期)」を発行

当社では、この度、持続可能な社会構築に向けた当社の考え方と環境、CSRに関する2006年度の取り組み等をまとめた「サステナビリティレポート 2007(持続可能性報告書2007年1月期*3)」を発行しました。

*3 2006年2月1日〜2007年1月31日

 

<「未来への責任」実現に向けた具体的な取り組みを紹介>

 持続可能な社会の構築に向けて、住宅メーカーとして大きな影響を与える環境・CSRに関する2006年度の重点的な取り組みを「未来への責任」と題して特集記事にまとめました。  

 

 当社では2001年より環境報告書「ECO WORKS」を年次報告書として発行、2005年からは社会性報告を含む「サステナビリティレポート」を発行してまいりました。今年度は上記の「適正な調達とガイドライン策定」の他、「永く住み継がれる住まいづくり」や「お客様とともに、地球温暖化防止活動を推進する『アクションプラン20』」など、10のテーマの特集として、活動に携わる「人」を通じて取り組みを紹介しています。多くの方に読みやすく、メッセージが伝わりやすいように配慮し、編集しました。当社グループの全従業員(約2万2千人)にも配布し、テキストとしても活用することで環境・CSRの意識向上を図ってまいります。

 

 さらに詳細な情報については、こちらでも公開しています。


 

<本件お問合せ先>

積水ハウス株式会社
広報部
(大阪) 06-6440-3021
(東京) 03-5575-1740

※掲載内容は発表時点のものであり、現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。