積水ハウス ニュースレター

平成23年8月2日

 
 
 
スマート・ネットワークプロジェクト 積水ハウス「観環居」
実証実験成果をもとに、新たな第2ステージを開始
 
 

 平成22年11月から5ヶ月間にわたり、横浜みなとみらい21地区において総務省の委託事業の一環として実施した「スマート・ネットワークプロジェクト」において、低炭素社会の実現に寄与する通信規格の策定と検証を目的とした実証実験が行われました。

幹事企業:株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、日本電気株式会社、株式会社バンダイナムコゲームス、積水ハウス株式会社

 積水ハウス株式会社(本社:大阪市北区、社長:阿部 俊則)は、屋内の通信規格の標準化を目指す「住宅/EVネットワーク」グループに参加し、環境配慮型住宅グリーンファースト仕様の「観環居」において、フェムト一体型ホームICTと住宅の情報を一元管理する家歴システムを利用して、住宅の快適性と長寿命化を図る実験を行いました。

住宅の快適性と長寿命化についての実験成果

1.環境モニタリングシステムによる快適性の実験成果
各種センサーなどを利用した環境モニタリングシステムにより、快適性の向上に効果的な結果を得ました。また、高品質な基本構造の住宅において、CO2排出量をほぼ100%削減出来ることを確認しました。
2.家歴システムを活用したメンテナンスの実験成果
家歴システムを用いた家電・住宅設備機器の状態判断、メンテナンス時期や交換時期を告知する実験により、適正なメンテナンスの推進と住宅の長寿命化に関しての検証を行いました。
3.電気自動車(EV)と住宅を連携する暮らしの提案と検証
(株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモによる実証実験)
太陽光発電システムによる余剰電力でEV(疑似)を充電し、航続能力を確保しながら蓄電池としても活用する実証実験を行いました。

 

 「観環居」においては、平成23年4月より1年間、「スマート・ネットワークプロジェクト」幹事企業による運営継続が決定しました。当社は引き続き「観環居」を広く一般の方々に公開すると同時に、スマートハウスの構築に向けた要素技術の実用化への取り組み、また広く社会とのネットワーク構築に向けた施設運用と情報発信を行います。

「観環居」第2ステージにおける新たな取り組みと情報発信

1.住まいとつながる快適性―エネルギーに関する検証
EVの活用や自然との共生による、省エネや防災への取り組みを推進 
2.人とつながる快適性―見せる化に関する検証
リビングモニターで表現したコンセプトのさらなる具現化
3.産官学、一般市民、お客様とのネットワーク構築に向けた施設運用・情報発信
エコや暮らしに関するイベント・セミナーの開催、Webを活用した情報発進


<参考1>

住宅の快適性と長寿命化についての実験成果

積水ハウスは、平成22年11月から5ヶ月間にわたり、フェムト一体型ホームICTと住宅の様々な情報を一元管理する家歴システムを導入することにより、住宅の長寿命化を実現するとともに、居住者に快適性と省エネルギーを両立させた暮らしを提供するシステムの実証実験を行ないました。

 

1.環境モニタリングシステムによる快適性の実験成果

フェムト一体型ホームICTによるセンシング技術とパッシブ住宅技術を融合し、居住環境とエネルギーをコントロールする環境モニタリングシステムの検証を行いました。

温度センサーとトップライト利用したパッシブ換気、人感・温度センサーよる床暖房制御、サーキュレーションシステム制御、照度センサーを利用した照明制御などのセンシング技術により、快適性の向上に効果的な結果を得ました。

また、高耐久・高断熱な基本構造の環境配慮型住宅「グリーン・ファースト」に環境モニタリングシステムを採用することにより、CO2排出量をほぼ100%削減出来ることを確認しました。

2.家歴システムを活用したメンテナンスの実験成果

住宅の情報を一元的に管理する家歴システムを用いて、冷蔵庫や照明などの家電・住宅設備機器の状態を判断し、メンテナンス時期や交換時期を住まい手に告知する実験を行いました。

適正なメンテナンスを推進することができ、長寿命化、高効率化につなげる検証を行いました。

3.EV と住宅を連携する暮らしの提案と検証

(株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモによる実証実験)

クリーンで静かな電気自動車(EV)がある家庭で、EVの蓄電池に貯めた電気を活用(充放電)する生活を想定した実験を行いました(蓄電容量はEVと同様に24kW)。

CO2削減効果については、その実験結果を踏まえた通年でのシミュレーションを行い、年間でのCO2排出量を24%削減する効果を得られる見通しを得ました。

「観環居」概要

所在地:横浜みなとみらい21地区
建 物 :環境配慮型住宅「グリーンファースト」
木造軸組構法 2階建 延床面積266.25㎡
屋 根:瓦一体型太陽光発電システム搭載(4.48kW)
外 壁:陶版外壁ベルバーン
断 熱:III地域(ハイグレード)仕様
照 明:オールLED
設  備:家歴システム
HEMS(フェムト一体型ホームICT
ケータイホームシステム 
EV充電用コンセント(200V)
高効率給湯器(エコキュート)
オール電化
CASBEE:すまい(戸建)Sランク取得

家歴システム :住宅の新築時の情報、及び点検・改修時の履歴情報を蓄積し、住宅の長寿命化に役立てるシステム
フェムト一体型ホームICT :フェムトセル基地局にホームICT機能を搭載する事で、在圏情報の取得や電力の最適配分が可能となるシステム


<参考2>

「観環居」第2ステージにおける新たな取り組みと情報発信

積水ハウスは、平成23年4月より1年間、引き続き「観環居」を広く一般の方々に公開すると同時に、スマートハウスの構築に向けた要素技術の実用化への取り組み、また広く社会とのネットワーク構築に向けた施設運用と情報発信を行います。

1.住まいとつながる快適性 ―エネルギーに関する検証

EVの活用

電気自動車と住宅を連携する暮らし提案に向けた新たなステップとして、日産自動車株式会社のEV(日産リーフ)による住宅への電力供給システムの実用化に向けた取り組みに協力しています

2011年8月2日付 日産自動車株式会社プレスリリース参照

自然との共生

日射しや風通しなど自然との共生に配慮した「観環居」のパッシブ性能検証を、夏期・中間期・冬期を通じて実施します。夏の日射しを遮るグリーンカーテンや、夜間の冷気を取り込むナイトパージの効果検証なども行います。

2 .人とつながる快適性 ―見せる化に関する検証

図面情報の活用

住宅の設計図面は、デジタル化に伴い、仕様や価格をはじめ様々な情報を持てるようになりました。「観環居」ではこの情報を最大限に生かし、生活者に 便利に活用していただくことで、省エネと快適生活をサポートする仕組みを検証しています。

人と人を繋げるIT

急速なIT技術の普及で人と人とのコミュニケーションのあり方が大きく変化しています。パソコンやスマートフォンなどの画面を通じて、遠く離れた家族や親せきの気配を感じさせる「つながり」をITを活用して検証します。

3.産官学、一般市民、お客様とのネットワーク構築に向けた施設運用・情報発信

さまざまな領域の研究者や専門家を「観環居」に迎え、エコや暮らしに関するテーマに関して、気軽な雰囲気で講師の話しを聞き、豊かな社会の実現に向けてディスカッションする参加型のイベント・セミナーなどを行っています。

<過去の開催事例>

2011年4月26日「スマートネットワーク社会におけるユビキタスサービスの創出」
講師:慶應義塾大学 徳田 英幸 教授
2011年5月14日「自然とつながる涼しい住まい方講座(グリーンカーテン・レクチャー)」
講師:積水ハウス社員
2011年6月9日「太陽光発電セミナー」
講師:東京工業大学 植田 譲 助教
2011年7月7日「生活者の視点を重視したユビキタスコンピューティング住宅」
講師:お茶の水女子大学 椎尾 一郎 教授
2011年7月9日「環境負荷の小さな地域づくり〜カーシェアリングの役割〜」
講師:オリックス自動車株式会社 高山 光正 氏

過去のイベント・セミナーの詳細や、今後の予定に関する案内などを、Webサイト「 smaUt(スマウト)」にて発信しています。

    2011年4月に新たな取組みとして、コンソーシアム有志メンバーでWebサイトを立ち上げました。
「smaUt (スマウト)」は、住宅、IT、自動車、エネルギ…多様な分野の垣根を越えた新たなネットワークを展開することを目的として活動しています。(参加・協賛企業、団体を募集中)

 http://www.smaut.jp/


<本件に関するお問合せ先>

積水ハウス株式会社
広報部
(大阪) 06-6440-3021
(東京) 03-5575-1740

※掲載内容は発表時点のものであり、現在の内容と異なる場合がありますのでご了承下さい。