里山は、薪や炭・肥料などを採集する場所としていた雑木林を中心に、その近くの田んぼや小川などを含め、人の手によって維持管理してきた「人の暮らしとかかわりの深い身近な自然のこと」です。それは、鳥や蝶にとっても楽園であり続けてきました。住まいも人の暮らしも、生態系の一員としての役割を担っていたのです。
積水ハウスでは、里山を参考に“3本は鳥のために、2本は蝶のために、日本の在来樹種を。”という思いを込めて「5本の樹」計画としました。その庭づくりは日本の自然に合わせた手法を用い、その土地の気候風土に合った樹木を選ぶことから始まります。生態系に寄与し、鳥や蝶を呼べる「近くの里山とお庭とを結ぶような庭づくり」をしていくことが、豊かな自然を取り戻すことへとつながる、第一歩と考えています。
日本は南北に長く、各地の気候や生き物も様々です。「5本の樹」計画では、気候や植物の適応性によって独自の地域区分を都道府県別に行い、それぞれに適した日本の原種、自生種、在来種などを選んでいます。
この点が「単に緑を植えればいい」という従来の考え方と大きく異なる点です。地域に適した樹木をお庭に植えることで、鳥や蝶など様々な生き物たちが喜んで集まり利用できる「住まいの中の小さな自然」がつくられていくのです。
「5本の樹」計画による庭づくりで、広くても、狭くても1本の樹からでも、自然と語り合う日々を始めることができます。
庭の1本の樹木は、緑の1点に過ぎないかもしれませんが、点が線になり面になる『里山ネットワーク』を多くの方と作り上げたいと思っています。我が家の庭が、地域の生態系を守る出発点となる樹木になるのです。
積水ハウスは、これからも1つ1つの庭づくりを、大切に考え、続けていきます。
積水ハウスは戸建て住宅、分譲マンション、街づくりなど多様な場所でそこに住む人、働く人の賛同を得ながら「5本の樹」普及に努めています。
都会の中に住む人、働く人、訪れる人に生き物との共生を体感していただける「5本の樹」の代表施設。
積水ハウスの工場内に設けた「5本の樹」の庭です。
子供たちが校庭などの身近にある自然をテーマに、自然生態系の大切さを学ぶ事ができる、体験思考型環境教育プログラム「Drフォレストからの手紙」を提供しています。
学校教育現場でそのままつかえる教材がWEB上で無料ダウンロードでき、内容を自由にアレンジすることができます。他にも「出張事業」として、グリーンエキスパートの資格を持つ当社スタッフ達が、講師として学校を訪れています。